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CCNAに受かる気がしない理由と解決策【合格者が解説】

2024年9月22日

この記事で解決出来る疑問や悩み

  • CCNAの勉強をしているけど、受かる気がしない
  • 試験範囲が広すぎて、何を優先したら良いか分からない
  • そもそも勉強方法がわからない

この記事では、CCNAに受かる気がしない時の根本的な原因と対策について解説します。

何度も参考書を開き、夜遅くまで勉強しているのに、合格への自信が持てないと感じていませんか?

芯
でも、諦めないでください。未経験から学習をし始めた私でも、CCNAを8か月で取得することができました。

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記事前半では「CCNAに受かる気がしないと感じる9つの原因」を深掘りし、後半では具体的な対策を紹介します。

最後まで読み終えることで、あなたの不安が解消され、自信を持って試験に挑むための道筋が見えてくるはずです。

CCNAに受かる気がしない9つの原因

CCNA試験に挑戦する多くの人が、合格への道のりに不安を感じることがあります。

この記事では、CCNAに受かる気がしないと感じる9つの主な原因を探り、それぞれの問題に対する具体的な対策を紹介します。

CCNAに受かる気がしない9つの原因

これを読めば、試験への準備がより効果的になり、自信を持って挑戦できるようになるでしょう。

勉強時間不足

勉強時間が不足していると、CCNAに合格するのは難しいです。

CCNAに合格するためにはIT未経験者の場合、約200時間の勉強が必要とされています。毎日2時間の勉強を3ヶ月以上続ける必要があります。

芯
例えば、毎日1時間しか勉強できない場合、200時間の勉強を終えるのに約6ヶ月かかります。このペースでは試験範囲を十分にカバーできず、理解が浅くなります。

勉強時間を確保し、計画的に学習を進めることが重要です。この項目については、未経験者がCCNAに合格するための勉強時間をご覧ください。

インプット不足

インプットが不足していると、試験に必要な知識が身につきません。

CCNAの試験範囲は広く、ネットワークの基礎からセキュリティ、仮想化技術までカバーしています。これらを理解するためには、十分なインプットが必要です。

芯
例えば、ネットワークの基礎を理解せずにセキュリティの勉強を始めると、全体像が見えず、理解が浅くなります。

基礎から順にしっかりとインプットを行い、知識を積み上げることが大切です。本格的なインプットは、CCNA対策で有名な白本がおすすめです。

不十分な理解

理解が不十分だと、試験で応用力が求められる問題に対応できません。

CCNAの試験では単なる知識の暗記だけでなく、実際のネットワーク環境での応用力が求められます。理解が浅いと、問題のニュアンスが少し違うだけで正しい回答を導き出せません。

芯
例えば、IPアドレスの設定方法を暗記していても、実際の問題で異なる条件が提示されると対応できないことがあります。私はルーティングの問題が苦手でしたが、何度も演習する事で本番では9割正解しました。

理論や原理を理解し、応用力を身につけることが必要です。

試験範囲の広さ

試験範囲が広いため、全てをカバーするのが難しいです。

CCNAの試験範囲は、ネットワークの基礎、ネットワークアクセス、IPコネクティビティ、IPサービス、セキュリティの基礎、仮想化とプログラマビリティと多岐にわたります。これらを全てカバーするには、広範な学習が必要です。

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例えば、ネットワークアクセスの分野に集中して勉強していると、セキュリティの基礎や仮想化技術の分野が疎かになりがちです。

試験範囲全体をバランスよく学習し、弱点を作らないことが重要です。

問題演習不足

問題演習が不足していると試験形式に慣れず、時間内に解答できないことがあります。

CCNAの試験は、選択問題やシミュレーション問題が含まれており、これらに慣れていないと時間配分が難しくなります。また、実際の試験では問題文のニュアンスが異なることが多いため、問題演習を通じて対応力を養う必要があります。

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例えば、シミュレーション問題でコマンド入力が求められる場合、実際に手を動かして練習していないと、試験中に戸惑ってしまいます。

コマンド入力はパケットトレーサーを使う事で、対応できるようになります。

Ping-tで問題演習を十分に行い、試験形式に慣れることが合格への鍵です。

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CCNA対策でPing-tを使用する場合、有料会員の加入は必須です。私も有料会員になって、対策していました。
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CCNAはPing-tだけで合格する人もいるので、頑張ってくださいね。

実務経験不足

実務経験が不足していると、CCNAの試験内容を理解するのが難しくなります。

実務経験があると、ネットワークの設計や運用に関する具体的な知識が身につきます。これにより、試験で出題されるシナリオ問題やシミュレーション問題に対して、実際の業務での経験を活かして解答することができます。

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例えば、ネットワークのトラブルシューティングを実務で経験していると、試験で出題されるトラブルシューティング問題に対して、迅速かつ正確に対応できます。
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また、実務でコマンドを入力する機会がない人は、シスコのパケットトレーサーを使ってみてください。

実務経験不足は、CCNAを実機なしで合格する方法でカバーしてください。

シミュレーション演習不足

シミュレーション演習が不足していると、実際の試験での対応が難しくなります。

CCNAの試験には、シミュレーション問題が含まれており、これらは実際のネットワーク機器の設定やトラブルシューティングを模した問題です。シミュレーション演習を通じて、コマンド入力や設定の手順を実際に練習することが重要です。

芯
例えば、VLANの設定やルーティングプロトコルの設定をシミュレーションで練習していないと、試験中に時間がかかりすぎてしまうことがあります。

シミュレーション演習も、CCNAを実機なしで合格する方法でカバーできますよ。

出題形式に不慣れだった

出題形式に不慣れだと試験中に戸惑い、時間内に解答できないことがあります。

CCNAの問題形式は、選択問題、ドラッグ&ドロップ、穴埋め問題、シナリオ問題、シミュレーション問題など多様な形式で出題されます3。これらの形式に慣れていないと、問題の解き方に戸惑い、時間を無駄にしてしまうことがあります。

芯
例えば、ドラッグ&ドロップ問題で項目を適切な位置に配置するのに時間がかかりすぎると、他の問題に十分な時間を割けなくなります。

試験形式に慣れるために、模擬試験や練習問題を多く解くことが重要です。

シスコ語に不慣れだった

シスコ語に不慣れだと問題文の理解に時間がかかり、正確な解答が難しくなります。

CCNAの試験問題は、英語から日本語に翻訳されたものであり、独特の表現や用語が使われています4。これを「シスコ語」と呼びます。シスコ語に慣れていないと、問題文の意味を正確に理解するのが難しくなります。

芯
例えば、「管理ディスタンス値」という用語が出てきた場合、これが「Administrative Distance」を指していることを理解していないと、正しい解答を導き出せません。

シスコ語に慣れ方については、裏技があります。後ほど、ご紹介させていただきます。

CCNAの難易度

CCNAの試験は、初心者にとっては少し難しいですが、しっかりと勉強すれば合格できます。

CCNA試験は、ネットワークの基礎から高度な技術まで広範囲な知識を問われます。そのため、単純な暗記だけではなく、理解と実践的なスキルが必要です。

例えば、CCNAでは次のような内容が出題されます。

  • IPアドレスの設定:ネットワーク機器に正しくIPアドレスを設定する方法。
  • ルーティングの理解:異なるネットワーク間でデータを送るためのルーターの設定方法。
  • トラブルシューティング:ネットワークの問題を見つけて解決する技術。

これらは実際のネットワーク機器を使って学ぶことが多く、理解するのに時間がかかることもあります。

つまり、CCNAの難易度は高い部分もありますが、しっかりと勉強を積んで実践を重ねることで、初心者でも十分に合格を目指せます。

CCNAに受かる気がしない時のモチベーションアップ方法

「CCNAに挑戦しているけど、自信がなくなってきた…」そんな不安やプレッシャーを感じている人も多いでしょう。勉強が難しいと感じる時こそ、モチベーションを保つ工夫が必要です。

CCNAに受かる気がしない時のモチベーションアップ方法

この項目では、心が折れそうな時でも前向きに勉強を続けるための具体的なヒントや気持ちの3つの切り替え方法をご紹介します。

目標を細かく設定して達成感を感じる

大きな目標を達成するためには、目標を小さく分け、一つ一つをクリアしていくことが効果的です。

CCNAのような資格試験は学習範囲が広く、漠然とした目標を立てると途中で挫折しやすいです。目標を細かく設定し、達成感を得ることで、やる気が維持され、次のステップに進むエネルギーになります。

例えば、「1週間でIPアドレスの設定を完璧に理解する」「1日ごとに3つのネットワーク用語を覚える」といった、日々の目標を設定しましょう。また、1日の終わりにその日の進捗を振り返り、チェックリストを使って達成したことを確認すると、自信がつき、次の学習に向けてのモチベーションが高まります。

目標を細かく分けて、ひとつずつクリアすることで、試験勉強の達成感を感じやすくなり、モチベーションを維持しやすくなります。小さな成功が大きな成果へと繋がります。

実践的な学習で知識を深める

実際に手を動かして学ぶことは、CCNAの勉強において非常に効果的です。

ネットワークに関する知識は、ただ暗記するだけでは不十分で、実際に設定を行ったり、問題を解決したりすることで深く理解できます。実践的なスキルを身につけることで、試験において実際の状況に即した問題が解けるようになり、自信がつきます。

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Ciscoのシミュレーションツール「Packet Tracer」や仮想環境を活用して、ルーターやスイッチの設定を実践しましょう。

異なるネットワーク間の通信やIPアドレス設定の変更を試すことで、試験で問われる実務スキルが身につきます。手を動かすことで理解が深まり、記憶にも定着しやすくなります。

実践的な学習を行うことで、単なる理論だけではなく、実際に使えるスキルが身につき、試験に対する自信とモチベーションが高まります。実践的な学習が理解を深め、結果的に合格に繋がります。

合格後の未来を具体的に思い描く

CCNA取得後のキャリアやライフスタイルの変化を具体的にイメージすることで、試験勉強のモチベーションを大いに高めることができます。

試験勉強は長期間に及ぶため、モチベーション維持には合格後のメリットを具体的に想像することが重要です。具体的なメリットは、CCNAは転職で有利になるで解説しています。

合格後の未来を描くことで、勉強の重要性や成果を実感し、前向きに学習を続ける力が湧きます。

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例えば、CCNA取得後に「ネットワークエンジニアとしてキャリアが広がり、給与がアップする」「転職市場で有利になり、大きなプロジェクトに関われるチャンスが増える」といった具体的な未来を想像すると、モチベーションが高まります。

また、学んだ知識を仕事で活かし成果を上げる自分を思い描くことで、勉強の意義をより強く感じられます。

CCNAに落ちた時に注意すべき5つのこと

CCNA試験に落ちた時、失望や挫折感を感じるのは自然なことです。しかし、失敗から学び、次の挑戦に向けて準備を整えることが重要です。

この項目では、CCNAに落ちた際に注意すべき5つのポイントを紹介し、再挑戦に向けた具体的なアドバイスを提供します。

CCNAに落ちた時に注意すべき5つのこと

これを読めば、次回の試験に向けて効果的な対策を講じることができるでしょう。

落ちた原因を分析する

試験に落ちた原因をしっかりと分析することが重要です。

スコアレポートを確認し、どのセクションで点数が低かったかを把握することで、次回の試験に向けた具体的な対策が立てられます。これにより、効率的な学習が可能になります。

ルーティング

コツコツのスコアレポート

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上記は、私が合格した時のスコアレポートです。ルーティング分野では高得点でしたが、ネットワークアクセス分野は5割しか得点できませんでした。

スコアレポートから落ちた原因を明確にし、次回の試験に向けて計画的に学習を進めましょう。

勉強方法を見直す

効率的な勉強方法を見直すことが必要です。

効果的な勉強方法を見つけることで、短期間で多くの知識を身につけることができます。例えば、動画講座やオンラインコースを利用することで、視覚的に理解しやすくなります。

芯
例えば、ネットワークの基礎知識を固めるために、YouTubeの教育チャンネルやUdemyのコースを利用することが考えられます。

独学でCCNAに受かる方法も書いているので、ぜひご覧くださいね。

シミュレーターでの練習を増やす

シミュレーターを使った練習を増やすことが重要です。

シミュレーターでの練習を通じて、シミュレーション問題に対応できるスキルを身につけることができます。これにより、試験での実践的な問題に対して自信を持って対応できます。

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例えば、CiscoのPacketTracerを使って、ネットワーク設定やトラブルシューティングの練習を行うことが有効です。

シミュレーターでの練習を積極的に行い、実践的なスキルを身につけましょう。

再受験のタイミングを計画する

再受験のタイミングを計画的に決めることが大切です。

再受験は試験日から6日後以降に可能です。適切なタイミングで再受験を計画することで、十分な準備期間を確保できます。

芯
例えば、前回の試験から1ヶ月後に再受験を計画し、その間に弱点を補強する勉強を行うことが考えられます。

再受験のタイミングを計画し、準備期間を有効に活用しましょう。

メンタルケアを行う

試験に落ちた後のメンタルケアを行うことが重要です。

試験に落ちたことで自信を失うことがありますが、次回の試験に向けて前向きな気持ちを保つことが必要です。ストレスを軽減し、集中力を高めるためのメンタルケアが重要です。

芯
例えば、リラックスするための趣味や運動を取り入れ、ストレスを軽減することが有効ですね。

メンタルケアを行い、前向きな気持ちで次回の試験に臨みましょう。

ただし、CCNAの勉強は孤独と隣り合わせです。ベンダー資格なので、あなたの周りで受験を検討している人も少ないでしょう。

誰かのサポートを受けながら勉強できるのであれば、それが理想だと思います。たった一人で受験をするのはつらいですからね。

上記は、プロによるCCNA受験サポートを通じて、インフラエンジニアとして転職を目指すサービスです。マンツーマンで指導してもらえるので、孤独感を感じることはないでしょう。

不合格が続く人向けの対策

一度、不合格になってしまった方は、以下の対策を試してみてください。

ルーティング分野を極める

自信のない方はルーティング分野の勉強は優先してください。理由はルーティング分野は25%ほどの配点割合になるからです。

ルーティング分野は得点源になるまで時間がかかります。それはルーティングは暗記よりも理解力が重視されるからです。ただ、一度理解すればボーナス問題と化します。

ルーティング

コツコツのスコアレポート

上記は私のスコアレポートです。「IP Connectivily」がルーティング分野になり、正答率92%でした。他分野は高得点を取れなくても、合格は出来るのです。

パケットトレーサーを使う

机上の学習ばかりだと知識もなかなか定着しないと思うので、出来れば実践しながら勉強するのが理想ですね。

不合格が続く人は、パケットトレーサーを使ってシミュレーション学習をしてみましょう。シスコ製のネットワーク機器をソフトウェア上でシミュレーション操作できるツールです。

パケットトレーサー

パケットトレーサー起動画面

現場に近い環境で学習が出来るので、曖昧な理解のまま放置していた分野などをシミュレーションしてみると、理解が深まりますよ。

パケットトレーサーの課題は、「まさるの勉強部屋」というチャンネルを運営しているまさるさんが作成したオリジナル課題がおすすめです。

まさるの勉強部屋

ping-tのピックアップ問題のみを解く

ping-tのピックアップ問題はCCNAにおける最重要問題で、ピックアップ問題を解くだけでも合格する力は付きます。

CCNA対策問題の中でも特に重要かつ頻出とされる問題は「ピックアップ問題」として設定されています。

ピックアップ問題

芯
私もCCNAを勉強していた時は,ほぼピックアップ問題しか解いていませんでした。もちろん、有料会員でした。
Ping-tプレミアムコンテンツ

Ping-tプレミアムコンテンツ購入履歴

不合格が続く方は基礎力が身についていないと思うので、ping-tのピックアップ問題を解くことで基礎力は身に付けていきましょう。

朝に勉強する

仕事をしながらの勉強は大変だと思いますが、勉強は朝にすることをお勧めします。

朝は体力的にも精神的にも余裕があるので、かなり捗ると思います。脳科学権威者の茂木健一郎氏も、朝の勉強を推奨しています。

私は出勤前にカフェに立ち寄って1時間程度勉強し、仕事が終わってから1時間勉強するスタイルを継続していました。

朝は人も少ないし静かなので、勉強するなら朝ですよ!

まとめ

CCNA試験に挑戦する際、多くの受験者が直面する共通の課題があります。この記事では、CCNAに受かる気がしないと感じる9つの主な原因を取り上げ、それぞれに対する具体的な対策を紹介しました。

まず、試験範囲の広さに圧倒されることが多いですが、計画的な学習スケジュールを立てることで克服できます。次に、実践的な経験不足が不安を招くことがありますが、シミュレーションツールを活用することで実践力を養うことが可能です。

また、理解不足や記憶力の問題もありますが、反復学習を駆使することで改善できます。さらに、試験の形式や時間管理に慣れていない場合は、模擬試験を繰り返し受けることで対策ができます。

最後に、モチベーションの低下が挙げられますが、目標を明確にし達成感を感じる小さなステップを設定することで維持できます。また、取得メリットを理解しておくのも大事かもしれません。

自分を信じて、一歩一歩前進していきましょう。あなたならきっとできるはずです!

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  • この記事を書いた人
芯

2022年、営業からインフラエンジニアへ転職。ホワイトSES 企業にて就業中。大手通信会社のネットワーク回線の運用監視保守や売上高1兆円超え企業の業務システムの運用保守を経験。ネットワーク寄りのインフラエンジニアです。保有資格:CCNA。CCNP勉強中

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