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CCNA合格後の一歩!次の資格で未来の選択肢を広げる方法

2024年11月3日

CCNAの次の資格

 

この記事で解決できる疑問や悩み

  • CCNAを取得した後の、次の資格は何を取ればいい?
  • CCNPが良いのか?
  • それとも応用情報?

この記事では、CCNAを取得した後の次の資格について、解説をします。

私は2023年にCCNAを取得しました。次の資格はCCNPを目指しています。また、管理系の仕事にも携わっていて、いろんなエンジニアと接する機会もあるので、その経験をもとに記事を書きました。

CCNA合格証明書

諸葛凡人の合格証明書

記事を最後まで読むことで、CCNAを取得した後のキャリアプランを具体的に想像することができ、次の資格について決断する事が出来るようになると思います。

この記事では、CCNPと応用情報技術者試験という二つの選択肢を専門家の視点から徹底比較。あなたのキャリアを加速させるヒントが、きっと見つかります。

CCNAの次の資格はCCNPを目指すべき理由

CCNAを取得したあなたは、ネットワークエンジニアとしての第一歩を踏み出しました。次のステップとして「CCNP」を目指すことで、より高度な技術と専門性を身につけ、市場価値を大きく向上させることができます。

CCNAを取得後にCCNPを目指すべき理由

この項目では、CCNPがあなたのキャリアを加速させる7つの理由を詳しく解説し、目指すべき道を明確にします。

専門的なスキルの深化

CCNPを取得すると、ネットワークの知識がより深くなり、複雑な技術にも対応できるようになります。

CCNAでは基本的なネットワークの仕組みを学びますが、実務ではさらに高度な設定や管理が必要になります。CCNPではその応用技術を学べるため、現場で役立つスキルを身につけられます。

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CCNAで「ルーターの基本設定」を学んだとしても、CCNPでは「複数のルーターを経由するデータの最適な経路設計」まで学びます。例えば、企業のネットワークが複数拠点にまたがる場合、最も効率的にデータを送れるルートを設計する知識が求められます。

CCNPを取得すれば、現場で求められる高度なネットワーク技術にも自信を持って対応できるようになります。

ネットワークエンジニアとしての市場価値向上

CCNP取得者は企業から高く評価され、採用や昇進のチャンスが増えます。

企業はネットワークのトラブルを素早く解決できる技術者を求めています。CCNPの資格があると「この人は中規模以上のネットワークも管理できる」と認められ、信頼されます。

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たとえば、CCNA保持者は支店の小規模ネットワークの管理が任されることが多いですが、CCNP保持者には全社ネットワークの設計や運用の仕事が任されることがあります。

より大きなネットワークを扱えるようになれば、企業にとって貴重な人材となり、キャリアの選択肢も広がります。

CCNAは転職で有利になりますが、CCNPはさらにメリットを強化するイメージですね。

高収入ポジションへの近道

CCNPを取得することで、年収が上がりやすいポジションへの道が開けます。

ネットワークの高度な運用やトラブル対応ができるCCNP取得者は、企業の中核を担う役割を果たすことが多いため、自然と報酬も高くなります。

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たとえば、CCNP保持者は「上級ネットワークエンジニア」や「ネットワークチームのリーダー」に昇進することが多く、年収800万円以上のポジションを狙える可能性もありますよ。

CCNPは給与アップを目指す人にとって、重要な資格です。

より複雑なネットワーク環境への対応力

CCNPを取得すれば、より難しいネットワークの問題にも柔軟に対応できる力がつきます。

ネットワークは、規模が大きくなるほど障害の発生リスクや管理の複雑さが増します。CCNPでは、冗長構成やトラフィック管理などの知識を学ぶため、大規模ネットワークの管理にも対応できます。

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企業のネットワークが一部停止した場合、予備の経路を使って通信を維持する「冗長化」の仕組みが必要です。CCNPでは、こうしたバックアップ経路の設計も学べます。

トラブルが発生しても素早く解決できる力を持つことで、現場で信頼される技術者になれます。

Cisco製品に特化した高度なスキル取得

CCNP取得者は、Cisco製品を使った高度なネットワーク運用ができるようになります。

Ciscoは世界中で使われているネットワーク機器メーカーであり、その製品に精通することは多くの企業にとって価値があります。

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たとえば、Ciscoのファイアウォールを使って社内ネットワークを守るための高度な設定や、トラフィックの優先順位を決めるQoS(Quality of Service)を学べます。

Cisco製品を自在に扱えることで、実務で活躍する機会が増えます。

プロジェクト管理能力の向上

CCNPの学習を通じて、プロジェクト全体を管理する能力が身につきます。

ネットワークエンジニアは、技術だけでなく、複数のチームや関係者と協力する力も必要です。CCNPの勉強では、計画立案や進捗管理のノウハウも身に付きます。

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たとえば、新しいネットワークを構築する際には、機器選定や予算管理、各部門との調整が求められます。CCNPはこうしたプロジェクトの進行を円滑に行うためのスキルも育成します。

チーム全体をまとめる力を身につければ、プロジェクトリーダーなどの管理職に就くチャンスが増えます。

他のIT資格へのステップアップ

CCNPは、さらに上級の資格や他分野への挑戦の土台になります。

CCNPを取得することで、次のステップであるCCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)や、セキュリティ・クラウド関連の資格に進みやすくなります。

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CCNPで学んだネットワークの知識は、セキュリティ技術(ファイアウォールやVPNの構築)や、クラウド運用(AWSやAzure)の学習にも役立ちます。

CCNPを取得しておけば、キャリアの幅が広がり、専門家としての成長を続けられます。

CCNAの次の資格は応用情報技術者試験を目指すべき理由

CCNAを取得したあなたは、ネットワークの基礎をしっかりと学びました。次のステップとして「応用情報技術者試験」を目指すことで、IT全般の知識を深め、より多くのキャリアの選択肢を得ることができます。

CCNA取得後に応用情報技術者試験を目指すべき理由

この項目では、応用情報技術者試験があなたのスキルを広げ、将来の成長をサポートする理由を詳しく解説します。新たな挑戦へ一歩踏み出しましょう。

IT全般の知識を網羅できる

応用情報技術者試験を受けることで、ネットワーク以外の広いIT知識が身につきます。

ネットワークの知識だけでは、ITシステム全体を理解するのに限界があります。応用情報はプログラミング、セキュリティ、データベースなど、さまざまな分野の基礎を学べます。

たとえば、銀行のシステムを設計する場合、通信の仕組みだけでなく、データの管理方法やセキュリティ対策も知っておく必要があります。

幅広い知識を得ることで、より多くの業務に対応できるエンジニアになれます。

管理職やプロジェクトマネジメントへの応用が効く

応用情報は、将来の管理職やプロジェクトリーダーを目指す人にとって有益です。

プロジェクトを成功させるには、技術力だけでなく、人や予算の管理が重要です。応用情報ではIT戦略やプロジェクト管理の知識も学べます。

たとえば、大規模なネットワークの設計プロジェクトでは、チーム全体をまとめ、予算やスケジュールを管理する力が必要になります。

管理やマネジメントの力を身につけることで、エンジニアからリーダーへと成長できます。

セキュリティ知識の強化

応用情報を学ぶことで、ネットワークを守るためのセキュリティスキルが強化されます。

今の時代、ネットワークが攻撃されるリスクが高いため、セキュリティの知識が不可欠です。応用情報では、情報漏洩を防ぐための対策も学べます。

たとえば、社内のネットワークに侵入されないようにファイアウォールや暗号化を使う技術を学びます。

セキュリティの知識があれば、安心・安全なネットワークを構築できるエンジニアとして活躍できます。

他の資格取得の基礎になる

応用情報は、さらに高度な資格取得の土台になります。

ネットワークスペシャリストやシステム監査などの高度資格を目指すとき、応用情報の知識が役立ちます。

応用情報で学んだIT基礎をもとに、専門性を高める資格(例:ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティマネジメント)へ進むことができます。

応用情報を取得しておくことで、次のステップへの準備が整います。

ビジネススキルの向上

応用情報では技術だけでなく、ビジネスの視点も学べます。

ITエンジニアは、技術力と同時にビジネスの理解も求められます。応用情報では、マーケティングや経営戦略なども学べるため、技術とビジネスの両方に強くなれます。

たとえば、新しいネットワークサービスを導入する際、そのコストや利益の計算もできるようになります。

ビジネス視点を持つことで、経営陣と円滑にコミュニケーションを取れるエンジニアになれます。

就職・転職に有利

応用情報は、就職や転職でのアピールポイントになります。

応用情報は国家資格のため、企業の信頼が厚く、書類選考や面接で有利になります。

求人情報で「応用情報技術者資格を持っていることが望ましい」と書かれている場合が多いため、応募者としての強みになります。

資格を持っているだけで、採用の可能性が高まります。

ネットワーク以外のキャリアパスも開ける

応用情報を取得することで、IT全般の職種にも挑戦しやすくなります。

ITの基礎を幅広く学べるため、システム開発やITコンサルタントなど、ネットワーク以外の分野にも進めます。

ネットワークエンジニアだけでなく、プログラマーやクラウドエンジニア、IT戦略の立案を行うコンサルタントなどへの道も開けます。

応用情報の取得で、さまざまな分野の仕事に挑戦できるようになります。

CCNAの次の資格でネットワークスペシャリストを推奨しない理由

CCNAを取得した後、次にどの資格を目指すべきか悩む人は多いでしょう。中には「ネットワークスペシャリスト」を検討する人もいますが、CCNAの次のステップとしては最適とは言えません。

私はCCNAを取得した後、気持ちが大きくなり、ネットワークスペシャリストの勉強を始めました。半年ほど勉強したのち、後悔しました。今から紹介する理由で断念したのです。

次の資格でネットワークスペシャリストを推奨しない理由

この項目では、ネットワークスペシャリストを推奨しない3つの理由を解説します。より実務に直結し、キャリアアップにつながる資格選びの参考にしてください。

試験範囲が広すぎて実務向けではない

ネットワークスペシャリストは、知識の幅が広すぎて、実務で即戦力になるスキルが身につきにくいため、CCNAの次に取る資格としてはおすすめできません。

この試験ではネットワークの基礎だけでなく、設計・運用・セキュリティ・マネジメントなど、幅広い知識が求められます。しかし、実務で求められるのは「すぐに使える技術」であり、ネットワークスペシャリストの知識を活かせるのは、一定の経験を積んでからになることが多いです。

例えば、CCNAを取得したばかりの人が「ネットワークエンジニアとしてスキルを伸ばしたい」と思ってネットワークスペシャリストの勉強を始めたとします。

しかし、試験内容は設計や運用に関する理論が中心で、実際のルーターやスイッチの設定といった実務的なスキルはほとんど問われません。一方で、CCNPなら、Ciscoの実機を使った設定やトラブルシューティングの知識が身につき、仕事で直接役立ちます。

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私はCCNAを取得した後、少しだけネットワークスペシャリストに手を出しました。しかし、あまり実践的ではないのと、試験が年に1回しかいないため、勉強のコスパが悪いと判断し、やめましたね。

ネットワークスペシャリストは理論的な知識を深めるのには向いていますが、実務で即戦力になるスキルを得るには適していません。CCNAの次に目指すなら、より実践的な資格を選んだほうが良いでしょう。

難易度が高く、学習負担が大きい

ネットワークスペシャリストは試験範囲が広く、難易度も高いため、CCNA取得直後の人にはハードルが高すぎる資格です。

この試験では、選択問題だけでなく、長文の論述問題も含まれています。そのため、単なる知識の暗記ではなく、実際のネットワーク環境を想定した設計や運用の説明が求められます。さらに、出題範囲が「ネットワーク全般」に及ぶため、CCNAレベルの知識だけではカバーしきれません。

例えば、CCNAを取得したばかりの人が「次はネットワークスペシャリストに挑戦しよう」と考えたとします。

しかし、試験勉強を始めてみると、単なるルーティングやスイッチングの知識だけでなく、システム全体の設計やセキュリティ対策、運用管理まで学ぶ必要があると気づきます。その結果、「思っていたよりも難しくて、勉強してもなかなか合格できない…」という状況になりやすいのです。

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私は半年ほど勉強をして、断念しました。

CCNA取得後のステップアップとしては、ネットワークスペシャリストよりも、学習負担が適切で実務に直結する資格(CCNPなど)を選ぶほうが効率的です。

転職・キャリアアップへのコスパが悪い

ネットワークスペシャリストは国家資格としての信頼性はあるものの、転職市場やキャリアアップにはコスパが悪く、CCNAの次に取る資格としては適していません。

企業がネットワークエンジニアを採用する際に重視するのは、「資格の有無」よりも「実務で使えるスキル」です。ネットワークスペシャリストは、理論的な知識を問う試験のため、実際にネットワーク機器を扱える能力を直接証明できるわけではありません。そのため、企業の採用担当者が重視するのは、CCNPやAWS認定資格などのベンダー資格であることが多いです。

例えば、転職サイトで「ネットワークエンジニア」の求人を検索すると、「CCNP保持者歓迎」「AWSの経験者優遇」といった条件が多く見られます。

しかし、「ネットワークスペシャリスト取得者歓迎」と明記されている求人はほとんどありません。もちろん、保有者が少ないので、あえて明記していないのもあると思いますが、企業側が「資格を持っていること」よりも、「実務でネットワーク機器を扱えるスキル」を重視しているためです。

さらに、CCNPを持っていると給料アップや転職で有利になりやすいのに対し、ネットワークスペシャリストの取得だけでは待遇に大きな変化がないケースが多いです。

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インフラエンジニア歴が長い人に話を聞くと、ネスぺとCCNPの業界評価はほぼ一緒のようです。しかし、難易度はネスぺの方が圧倒的に難しいです。

資格を取得する目的が「転職」や「キャリアアップ」なら、ネットワークスペシャリストよりも、即戦力として評価される資格(CCNPやAWS認定資格など)を優先するべきです。

まとめ

CCNA取得後の次の資格選びは、今後のキャリアを左右する重要なステップです。

ネットワークエンジニアとして深みを追求するなら「CCNP」、幅広いIT知識を得てキャリアの選択肢を広げるなら「応用情報技術者試験」が有力な選択肢です。CCNPは高度なネットワーク技術を学び、市場価値を高めます。

一方、応用情報はセキュリティやプロジェクト管理など、IT全般の知識を網羅し、ネットワーク以外の分野へも挑戦しやすくなります。

どちらの資格も次の成長を支える武器となるでしょう。未来のキャリアを切り開く第一歩として、あなたのゴールに合った資格にぜひ挑戦してみてください。

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  • この記事を書いた人
芯

2022年、営業からインフラエンジニアへ転職。ホワイトSES 企業にて就業中。大手通信会社のネットワーク回線の運用監視保守や売上高1兆円超え企業の業務システムの運用保守を経験。ネットワーク寄りのインフラエンジニアです。保有資格:CCNA。CCNP勉強中

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