この記事で解決出来る疑問や悩み
- 現役インフラエンジニアだけど、やりがいがわからない
- インフラエンジニアから他職種への転職を検討している。
- インフラエンジニアへの転職を考えているけど、どんなやりがいがあるか気になる。
この記事では、インフラエンジニアのやりがいについて深掘りしたいと思います。
「毎日こなす業務に追われ、ふと『この仕事にやりがいはあるのだろうか?』と悩んでいませんか?」
インフラエンジニアは、目に見えない場所でシステムを支える縁の下の力持ち。その分、達成感や成長を実感しづらい瞬間もあります。

記事前半では「インフラエンジニアが感じる9つのやりがい」、後半では「やりがいが感じれない時の対処法」について解説をします。
目次
インフラエンジニアのやりがい9選
インフラエンジニアの仕事は、システムの安定運用を支える縁の下の力持ちとして、多岐にわたるやりがいがあります。
技術革新や自動化による効率化、セキュリティ強化、新たな課題への挑戦など、日々の業務を通じて自己成長と達成感を得られる点が魅力です。
この項目では、インフラエンジニアが感じる9つの代表的なやりがいを具体例とともに紹介します。
システムの安定稼働を支える責任感
インフラエンジニアは、システムやサービスが止まらずに使われ続けるための重要な役割を果たします。この責任感が、仕事の大きなやりがいにつながります。
インターネットバンキングやオンラインゲームが安心して利用できるのは、24時間365日システムが安定稼働しているおかげです。
この土台を支えるのがインフラエンジニアであり、システム停止による損失が1時間あたり56,000ドルに達する場合もある(Gartner, 2021)ことから、安定稼働の重要性がわかりますよね。
大手通販サイトでは、インフラエンジニアがシステムを監視し、異常時に即対応することで、ダウンタイムを最小限に抑え、数百万人のユーザーが快適に利用できる環境を支えています。
インフラエンジニアの仕事は、システムの安定運用を支える重要なものです。この責任を果たすことで、多くの人に安心と信頼を提供することができます。
スケーラビリティの確保
インフラエンジニアは、ビジネスの成長に合わせてシステムを拡張できるように設計し、利用者数が増えても快適にサービスを提供できるようにします。
スマートフォンアプリの利用者が急増しても、適切なスケーラビリティ設計があれば、システムは負荷に耐え、快適に利用できます。
クラウドサービスを活用する企業は、利用者増加時にリソースを自動追加できます。あるSNSはスケーラブルなインフラ設計により、急増するユーザーにも問題なく対応しました。
インフラエンジニアがスケーラビリティを考慮することで、急激な利用者増加にもシステムが対応でき、ビジネスの成長を支えることができます。
トラブルシューティングのスキル向上
インフラエンジニアは、システムの障害を迅速に解決するためのスキルを常に高めることが求められます。
トラブルシューティングが得意なエンジニアは、原因を迅速に特定し解決します。システム障害が1時間以上続くと、企業によっては数百万ドルの損失を招くこともあります。
ECサイトでサーバーがダウンしても、インフラエンジニアが原因を特定し、迅速に復旧することで、顧客は買い物を続けられます。
トラブルシューティングのスキルを磨くことで、迅速な対応が可能となり、ビジネスの継続性を保つ重要な役割を果たします。
トラブル対応は、主に運用、監視、保守部門の仕事です。それぞれの違いは、運用監視・運用保守の違いをご覧ください。
最新技術への挑戦
インフラエンジニアは、常に進化する技術を活用し、より効率的で強力なシステムを構築する挑戦ができる点で、やりがいを感じます。
クラウドや仮想化技術の進化により、コスト削減や効率化が可能です。IDCの調査では、クラウド導入企業の90%以上が業務効率化を実感しています。
従来のオンプレミスからクラウドへ移行した企業は、システムの柔軟性が向上し、新規プロジェクトの立ち上げが迅速化。さらに、地理的に離れたチームでも効率的に作業を進められるようになりました。
インフラエンジニアは、最新技術を駆使してシステムの効率化やコスト削減に貢献し、常に新しい挑戦をすることで自己成長を実感することができます。
セキュリティ強化による安心感の提供
インフラエンジニアは、システムのセキュリティ対策を施すことで、ユーザーに安全で安心できる環境を提供する重要な役割を担います。
サイバー攻撃が増加する中、インフラエンジニアは最新のセキュリティ技術に対応が求められます。
2023年には世界で1,200億ドル以上が対策に費やされ、セキュリティ強化が企業の信用と損害防止に不可欠です(Statista, 2023)。
ある金融機関では、不正アクセス時にインフラエンジニアが迅速に対応し被害を最小限に抑えました。その後、セキュリティを強化し、将来のリスクに備えました。
インフラエンジニアは、セキュリティ対策を行うことで、ユーザーや顧客に安心感を提供し、企業の信頼性を高める役割を果たします。
インフラ設計の自由度
インフラエンジニアは、システム要件に応じた最適なインフラを自由に設計することができ、創造的な解決策を追求できるやりがいがあります。
インフラ設計では、予算、パフォーマンス、セキュリティ、可用性を考慮し、最適なソリューションを選んでシステム全体を効率化する必要があります。
あるスタートアップ企業では、インフラエンジニアがクラウドサービスを活用し、限られた予算で高性能なシステムを構築。柔軟な設計により、ビジネスニーズに応じた対応が可能となりました。
インフラエンジニアは、自由度の高い設計を通じて、効率的でコストパフォーマンスの良いシステムを構築し、ビジネスをサポートすることができます。
チームやプロジェクトをサポートする役割
インフラエンジニアは、開発チームや他の部門が円滑に作業を進められるようサポートする役割を担い、プロジェクトの成功に貢献できます。
インフラエンジニアが適切な環境を提供することで、開発チームの作業効率が向上します。インフラが整っていないと、開発の遅延やリリースに影響が出ることがあります。
ある大規模な開発プロジェクトでは、インフラエンジニアが迅速に開発環境を整え、開発チームは予定通りに作業を進め、スムーズにリリースが行われました。
インフラエンジニアは、裏方として開発チームやプロジェクトをサポートすることで、全体の成功を支える重要な役割を果たします。
自動化による効率化
インフラエンジニアは、自動化技術を活用して業務の効率を高め、システム運用の負担を軽減することができます。
システム運用の自動化により、エラーを減らし、時間を節約できます。Gartnerのレポートによると、自動化で40%以上の企業が生産性向上を実現(Gartner, 2020)。
これにより、インフラエンジニアは重要な問題に集中でき、作業効率が向上します。
サーバーのバックアップやソフトウェア更新を自動化することで、時間を節約し、人為的ミスを減らせます。大手IT企業では、自動化ツールを活用してデータセンターの運用効率を高め、コスト削減を実現しています。
インフラエンジニアは、自動化を活用することで作業効率を向上させ、システム運用の負担を減らし、より迅速で確実な運用を実現できます。
幅広い知識の習得
インフラエンジニアは、ネットワーク、サーバー、セキュリティ、クラウドなど、幅広い分野の知識を習得することができ、キャリアの成長や柔軟な対応力を高めることができます。
現代のインフラエンジニアは、ネットワーク管理、クラウド技術、セキュリティ対応など幅広い知識が求められます。
これにより、システム全体を理解し、様々な問題に対応できるエンジニアとしての価値が高まります(LinkedIn, 2023)。
クラウド技術やネットワーク、セキュリティに精通したインフラエンジニアは企業で重宝され、ある企業ではシームレスなクラウド移行を実現しました。
インフラエンジニアは、幅広い技術分野に精通することで、複雑なシステムを総合的に管理し、キャリアの成長につながるスキルを獲得できます。
資格取得については、インフラエンジニアの資格取得の順番をご覧ください。
やりがいが感じれない時の対処法
インフラエンジニアとして働いていると、時には業務が単調に感じたり、やりがいを見失ってしまうことがあります。
しかし、視点を変えたり新たな挑戦を取り入れることで、再びモチベーションを取り戻すことが可能です。
この項目では、やりがいを感じられない時に有効な5つの具体的な対処法を紹介します。
新しい技術や資格に挑戦する
インフラエンジニアは、やりがいを感じなくなった時、新しい技術や資格に挑戦することで、再び仕事への意欲を取り戻すことができます。
新しい技術を学ぶことでキャリアアップが可能で、80%以上のITプロフェッショナルがその効果を実感しています(LinkedIn, 2022)。資格取得も評価向上に役立ちます。

新しい技術や資格に挑戦することで、インフラエンジニアとしての成長を実感し、再びやりがいを感じることができます。
プロジェクトの視点を変える
同じ業務を続けていると飽きが来ることがありますが、プロジェクトや仕事の視点を変えることで、やりがいを取り戻せます。
ルーティンワークから異なるプロジェクトに移ることで、新しい課題に直面し、スキルが向上します。調査では、仕事の変化や挑戦がモチベーション向上に効果的だと感じる人が多いと報告されています(Gartner, 2023)。

プロジェクトの視点を変えることで、新たな課題に取り組み、やりがいを再発見することができます。
チーム内で新たな役割を提案する
やりがいを感じなくなったときは、チーム内で新しい役割や改善策を提案することで、仕事に対する責任感や満足感を再び得ることができます。
新しい提案や役割を引き受けることで責任感が増し、貢献度が高まります。研究によると、自己主導的な役割を持つ従業員はモチベーションややりがいを感じやすいとされています(Harvard Business Review, 2021)。

チーム内で新たな役割を提案することで、責任感が生まれ、やりがいを再び感じることができます。
キャリア目標を再設定する
キャリア目標を再設定することで、長期的な視点でやりがいを取り戻すことができます。
業務に集中しすぎてキャリアビジョンを見失うことがありますが、目標を再設定することでモチベーションが高まります。成功した多くの人々は、明確なキャリア目標を持っています(Forbes, 2022)。

キャリア目標を再設定することで、長期的な視野に立って仕事に取り組み、やりがいを持って働くことができます。
多くのエンジニアはSESで働いています。インフラエンジニアのキャリアパスをSESで築く方法もご覧ください。
異なる業務に挑戦する
今まで経験していない異なる業務に挑戦することで、新しい刺激を受け、やりがいを見つけることができます。
異なる技術に挑戦することで新しい知識を得て、飽きが解消されます。例えば、インフラエンジニアがセキュリティやクラウド分野にシフトすることで、業務に新鮮さを感じることができます。

異なる業務に挑戦することで、既存のスキルを活かしながら新しい刺激を受け、やりがいを再発見することができます。
まとめ
インフラエンジニアのやりがいは、安定したシステム運用を支える中で技術力を活かし、多くの達成感を得ることです。
クラウドや自動化、セキュリティ対策など多岐にわたる業務で成長し、キャリアの選択肢が広がります。
仕事が単調に感じても、新しい技術の習得や視点の変化でやりがいを再発見できます。
あなたの努力はシステムの安定と組織の発展に貢献し、技術の力で未来を支え続けるので、自信を持って仕事に取り組んでください!