インフラエンジニア転職

インフラエンジニアと開発エンジニア、どっちが自分に合うかの判断基準

2024年9月26日

インフラエンジニアと開発系エンジニア

 

この記事で解決できる疑問や悩み

  • インフラエンジニアと開発エンジニア、どちらの道を選ぶべき?
  • それぞれのメリット・デメリットを知りたい
  • それぞれの向いている・向いていない人の特徴を知りたい

この記事では、インフラエンジニアと開発エンジニア、どちらの道を進もうか迷っている人に向けて、背中を押すきっかけになることを書きました。

芯
最初、私も迷いました。迷った結果、インフラエンジニアを選びました。

開発エンジニアは、ユーザーの笑顔を直接生み出す創造的な仕事。一方、インフラエンジニアは、システムの安定を支える陰の立役者としての充実感があります。

記事を最後まで読むことで、あなたなりの答えが出るはずです。この記事は、あなたが決断しやすいように、決断する際の材料をできるだけわかりやすくまとめました。

記事前半では「それぞれのメリット・デメリット」、後半では「それぞれに向いている人の特徴」を解説します。

目次

ITエンジニアの種類

ITエンジニアは、現代のデジタル社会において不可欠な存在です。彼らは、ソフトウェアの開発やシステムの管理、ハードウェアの組み込みなど、さまざまな分野で専門知識を活かしています。

それぞれのエンジニアリング分野には独自の役割とスキルがあり、私たちの生活を支えるために重要な役割を果たしています。

この項目では、主要なITエンジニアの種類について詳しく解説します。

ITエンジニアの種類

開発系エンジニア

開発系エンジニアは、アプリやソフトウェアの作成を担当するエンジニアです。

このエンジニアはプログラミング言語を使い、コンピュータが動くための指示を書きます。現代の生活では、スマートフォンのアプリやゲームなど、開発系エンジニアが作るソフトが多く使われています。

たとえば、スマートフォンのアプリを作るモバイルアプリ開発者や、ウェブサイトを作るウェブ開発者が開発系エンジニアに当たります。また、銀行のシステムや病院の予約システムなど、重要なシステムも開発系エンジニアによって作られています。

開発系エンジニアは、私たちの日常を支えるソフトウェアやアプリケーションを作る大切な役割を果たしています。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、コンピュータやネットワークが問題なく動くようにサポートする役割を持つエンジニアです。

インターネットを使う時、裏側でデータが正しくやり取りされていることを確認する必要があります。インフラエンジニアは、ネットワークやサーバーの設計・運用を行い、システムが常に安定して動作するように管理します。インターネットが止まらないように見守る存在です。

例えば、大きな企業のウェブサイトや、オンラインショッピングのシステムを支えているのがインフラエンジニアです。また、クラウド上でデータを管理するクラウドエンジニアや、データベースを管理するデータベースエンジニアも、このグループに含まれます。

インフラエンジニアは、インターネットやシステムの基盤を支える重要なエンジニアです。彼らがいなければ、安定したインターネット利用はできません。

インフラエンジニアの仕事内容もご覧くださいね。

組み込み系エンジニア

組み込み系エンジニアは、家電製品や自動車などの機械に使われるコンピュータシステムを作るエンジニアです。

冷蔵庫やテレビ、車などには、小さなコンピュータが内蔵されており、そのコンピュータが正しく動くために組み込み系エンジニアがプログラムを作ります。この分野のエンジニアは、ハードウェア(機械部分)とソフトウェア(プログラム)の両方を理解している必要があります。

たとえば、最新の自動車には自動運転機能が付いていますが、その機能を実現するためには多くの組み込み系エンジニアがシステムを設計・開発しています。また、スマート家電のように、インターネットで操作できる電化製品もこのエンジニアによって開発されています。

組み込み系エンジニアは、私たちの身の回りのさまざまな機械に賢いコンピュータを組み込むことで、便利な生活を実現しています。

種類役割具体例
開発系エンジニアソフトウェアやアプリを開発スマホアプリ、ウェブサイト開発など
インフラエンジニアシステムやネットワークの安定稼働をサポートクラウドエンジニア、データベースエンジニア
組み込み系エンジニア機械に組み込まれたコンピュータシステムを開発自動運転システム、スマート家電

それぞれのエンジニアが、異なる分野で重要な役割を果たしていることがわかります。

開発系エンジニアのメリット

開発系エンジニアは、ソフトウェアやアプリケーションの創造に携わる重要な職種です。彼らの仕事はユーザーのニーズを理解し、具体的な製品へと形にすることです。

技術の進化が著しい中で開発系エンジニアは新しい技術やトレンドに常に触れられるため、成長の機会も豊富です。

開発系エンジニアのメリット

この項目では、開発系エンジニアが持つ多くのメリットについて詳しく探ります。

キャリアの成長が期待できる

開発系エンジニアは、将来的に大きく成長できる仕事です。

IT業界は常に進化していて、新しい技術やプログラミング言語が次々に登場しています。そのため、エンジニアは常に新しいスキルを学び続ける必要がありますが、これにより多くの知識や経験を積むことができ、会社で昇進したり、より良い仕事に就くチャンスが増えます。実際、技術の需要が高いため、開発系エンジニアの仕事は世界中で求められています。

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例えば、スマートフォンアプリを作るエンジニアが新しいプログラミング技術を学び、その技術を使ったアプリを開発すると、そのスキルが評価されて昇進することもあります。また、転職市場でも、スキルを持ったエンジニアは非常に高く評価されることが多いですよ。

開発系エンジニアは、技術を学び続けることでキャリアを伸ばすことができ、将来的に多くのチャンスが得られます。

創造性を活かせる

開発系エンジニアは、アイデアを使って新しいものを作り出すことができる創造的な仕事です。

エンジニアは、アプリやウェブサイトなど、私たちが日常で使う多くのサービスを作ります。その際、ユーザーが求めているものや、より便利に使える仕組みを考えてプログラムを組む必要があるため、創造力が大いに求められます。また、新しい機能を考えて実装することで、世の中に新しい価値を提供することもできます。

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例えば、SNSアプリを開発するエンジニアは、ユーザーがもっと便利にコミュニケーションできる機能を考え出し、それをアプリに組み込むことで、多くの人に使われるサービスを作り出すことができます。また、ゲームを作るエンジニアは、自分のアイデアで新しいゲームシステムやキャラクターを作り出し、プレイヤーに楽しんでもらうことができますよ。

開発系エンジニアは創造力を活かして新しいものを作ることで、私たちの生活をより便利で楽しいものにする重要な役割を果たしています。

リモートワークやフリーランスとしての柔軟な働き方が可能

開発系エンジニアは自宅で働いたり、自由な時間に仕事ができるというメリットがあります。

プログラミングやシステム開発は、インターネットを通じてどこでもできる仕事です。そのため、オフィスに行かずに自宅で仕事をする「リモートワーク」や、自分で仕事を選びながら働く「フリーランス」として活動することができます。近年、特にコロナ禍以降、多くの企業がリモートワークを採用しており、エンジニアにとっては柔軟な働き方が一般的になっています。

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例えば、フリーランスの開発系エンジニアは、1つの会社に縛られず、複数のプロジェクトに関わることができ、自由な時間に自分のペースで働くことができます。また、リモートワークをしているエンジニアは、好きな場所で仕事ができるため、世界中を旅しながら仕事をすることも可能ですよ。

開発系エンジニアは柔軟な働き方ができるため、自分のライフスタイルに合わせた仕事環境を作ることができる点が大きなメリットです。

開発系エンジニアのデメリット

開発系エンジニアは、革新的なソフトウェアを生み出す重要な役割を果たしていますが、その職務にはいくつかのデメリットも存在します。

技術の急速な進化に追いつくための継続的な学習や、プロジェクトの締切に伴うプレッシャー、さらにはチーム内のコミュニケーションの難しさなどが影響します。

開発系エンジニアのデメリット

この項目では、開発系エンジニアが直面するこれらのデメリットについて詳しく考察します。

長時間労働や納期のプレッシャーが大きい

開発系エンジニアは長い時間働いたり、決められた期日までに仕事を終わらせるためのプレッシャーが大きいことがあります。

開発プロジェクトでは、システムやアプリを決められた日までに完成させる「納期」があります。しかし、計画通りに進まなかったり、トラブルが起きることも多いため、エンジニアは長時間働く必要が出てくることがあります。急な不具合や仕様の変更にも対応しなければならないため、ストレスがかかりやすいです。

例えば、ある会社で開発していたアプリの動作に不具合が見つかり、リリース日までに修正するために、エンジニアが何日も夜遅くまで働くことになった、というケースがあります。期限が迫っている場合は、休日出勤が必要になることもあります。

開発系エンジニアの仕事は、納期に間に合わせるためのプレッシャーや、長時間の労働が発生しやすいという点がデメリットです。

インフラ系よりも技術の移り変わりが激しい

開発系エンジニアはインフラ系エンジニアと比べて、新しい技術を学び続けなければならないという課題があります。

IT業界は技術の進化が非常に早く、特に開発系エンジニアは、常に新しいプログラミング言語やツールを学ぶ必要があります。もし新しい技術に対応できなければ、仕事で活躍するのが難しくなる可能性があります。一方で、インフラ系エンジニアはシステムの基盤に関わるため、技術の変化が比較的ゆっくりです。

例えば、数年前には人気だったプログラミング言語が、今では使われなくなり、別の新しい言語が主流になることがあります。エンジニアは、常に新しい技術に追いつくために、勉強を続けなければなりません。

開発系エンジニアは、技術の進化が早く、新しいスキルを学び続ける負担が大きいというデメリットがあります。

インフラ系よりもレッドオーシャンである

開発系エンジニアの仕事はインフラ系エンジニアに比べて、競争が激しい職種です。

「レッドオーシャン」という言葉は、競争が非常に激しく、多くの人が同じ仕事を目指している状況を指します。開発系エンジニアは、技術者の数が多く、特に人気のある技術やプロジェクトに関しては、たくさんのエンジニアが競争することになります。一方、インフラ系エンジニアは、専門的な知識が必要で、競争が比較的少ない「ブルーオーシャン」とも言われます。

例えば、人気のあるウェブアプリの開発を手掛けるエンジニアの仕事には、多くのエンジニアが応募します。そのため、競争が激しく、自分のスキルや経験が他のエンジニアに比べて優れていなければ、仕事を得るのが難しくなることがあります。

開発系エンジニアは、インフラ系に比べて競争が激しく、他のエンジニアと比べて優れたスキルが求められるというデメリットがあります。

インフラエンジニアのメリット

インフラエンジニアはシステムやネットワークの基盤を構築・管理する重要な役割を担っています。この職種には、高い需要と安定した収入、さらには多様な技術に触れる機会があります。

また、インフラエンジニアは企業のIT戦略に直接貢献できるため、達成感を得やすい職業です。

インフラエンジニアのメリット

この項目では、インフラエンジニアが享受するメリットについて詳しく掘り下げていきます。

安定した需要がある

インフラエンジニアは企業のシステムを支える役割があり、常に需要があります。

ネットワークやサーバーなど、システムの基盤を管理するインフラエンジニアは、会社のシステムが正しく動くために欠かせない存在です。どの企業もITインフラを維持する必要があるため、インフラエンジニアの仕事は安定しています。特にクラウドサービスやデータセンターの増加により、さらに需要が拡大しています。

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例えば、銀行や大手ショッピングサイトのような企業は、常にインターネットを通じてサービスを提供しています。そのため、システムが安定して動くためには、インフラエンジニアが24時間体制でシステムを監視し、問題が発生しないようにサポートしています。

インフラエンジニアは、常に必要とされる存在で、仕事の需要が安定しているため、将来性が高い職業です。

詳しい理由は、インフラエンジニアの需要増加の理由にてお話ししています。

技術の変化が比較的ゆっくり

インフラエンジニアは技術の進化がゆっくりであり、長く使えるスキルを身につけることができます。

インフラ系の技術は、一度整備されると急激な変化が少ないため、頻繁に新しい技術を学ぶ必要が少ないです。サーバーやネットワークの技術は、基本的な部分が安定しているため、開発系エンジニアに比べて、継続して同じ技術を使い続けることができます。

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例えば、インフラエンジニアが使うネットワーク管理の技術や、サーバーの設定方法は、一度習得すると何年にもわたって利用できます。大規模なシステム移行がない限り、急激な技術の変更に追われることは少ないですね。

インフラエンジニアは、技術の移り変わりが緩やかで、長期間にわたって同じスキルを活かしやすい職種です。

インフラエンジニアはエンジニアの中でも、勉強嫌いでもなんとかなる職種です。詳しくは、勉強嫌いでもインフラエンジニアとして生き残る方法をご覧ください。

幅広い業界で活躍できる

インフラエンジニアは多くの業界で働くことができるため、転職やキャリアの選択肢が広いです。

ネットワークやサーバーは、IT業界だけでなく、金融、医療、製造業など、あらゆる業界で必要とされます。つまり、インフラエンジニアは業界を問わず、多様な分野で仕事ができるため、将来的にも幅広いキャリアパスが用意されています。

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例えば、病院では医療システムを管理するインフラエンジニアが、製造業では工場の生産管理システムを支える役割を果たします。どちらもインフラエンジニアの技術が欠かせません。

インフラエンジニアは、多くの業界で必要とされるスキルを持っているため、さまざまな分野で活躍できる可能性があります。

チームでの仕事が多く、人間関係を築きやすい

インフラエンジニアはチームでの作業が多く、良好な人間関係を築きやすい仕事です。

インフラ整備や運用は、複数のエンジニアや他の部門との連携が重要です。プロジェクトによっては、営業部門やシステム開発チームとも協力して仕事を進めるため、自然とチームワークが求められます。また、問題が発生した際にはチーム全体で対処するため、仲間との信頼関係を深める機会が多くあります。

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例えば、大規模な企業ネットワークの設定やクラウド環境の構築では、複数のエンジニアが役割を分担して作業を行います。その過程で、協力してトラブルを解決することが求められます。

インフラエンジニアは、チームでの作業が多く、人間関係を築きやすい点が大きなメリットです。

開発系よりもブルーオーシャン

インフラエンジニアは開発系エンジニアよりも競争が少なく、専門性を活かして活躍できる環境があります。

「ブルーオーシャン」とは、競争が少なく、多くの機会がある市場を指します。インフラエンジニアは、専門性が高く、特定の技術や知識を持った人材が不足しているため、競争が比較的少ないです。そのため、経験を積んでいけば、自分のスキルを活かして活躍しやすい環境が広がっています。

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例えば、大規模なデータセンターやクラウドシステムの設計に関わるエンジニアは、非常に高度なスキルが求められるため、競争が少なく、経験を積んだエンジニアは高く評価されることがあります。

インフラエンジニアは、競争が少なく、自分のスキルを活かして成長できる「ブルーオーシャン」の環境で働くことができます。

インフラエンジニアのデメリット

インフラエンジニアは、システムの安定性と信頼性を確保するために重要な役割を果たしていますが、この職務にはいくつかのデメリットも伴います。

例えば、システム障害やトラブル時の緊急対応が求められることが多く、ストレスを感じる場面が多いです。また、技術の変化に適応し続ける必要があるため、継続的な学習が求められます。

インフラエンジニアのデメリット

この項目では、インフラエンジニアが直面するこれらのデメリットについて詳しく探ります。

24時間体制での対応が求められることがある

インフラエンジニアはシステムやネットワークのトラブルが発生すると、深夜や休日でも対応しなければならないことがあります。

インフラは企業やサービスの基盤となるため、システムにトラブルが起きると、すぐに解決する必要があります。システム障害が起きる時間は予測できないため、インフラエンジニアは24時間体制で対応することが求められることがあります。これにより、ワークライフバランスが崩れることもあります。

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例えば、大手銀行のシステムが夜中にダウンしてしまった場合、インフラエンジニアはすぐに復旧作業を開始しなければなりません。これにより、深夜や休日の緊急対応が頻繁に発生することもありますね。

インフラエンジニアは、トラブル対応のために深夜や休日に働くことがあるため、勤務時間が不規則になることがデメリットです。

ただ、夜勤なしのインフラエンジニアの働き方もあります。

地味で目立ちにくい仕事が多い

インフラエンジニアの仕事は目立つ成果を出すことが少なく、他のエンジニアに比べて評価されにくいことがあります。

インフラエンジニアの仕事は、システムやネットワークが問題なく稼働している状態を維持することが主な役割です。そのため、特別なトラブルが発生しない限り、目に見える成果が出にくいことがあります。システムが安定している状態が当然と思われることが多いため、評価されにくいと感じることがあります。

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例えば、システムの安定運用を続けていても、その「正常な状態」が当たり前と見なされることが多く、インフラエンジニアの貢献が目立たないことがあります。新しいシステムやアプリを開発する開発系エンジニアの方が、目に見える成果を出すことが多いですね。

インフラエンジニアの仕事は、目立ちにくく、評価されにくいことがデメリットです。

専門知識の習得が難しい

インフラエンジニアは非常に専門的な知識が必要で、その習得に時間と労力がかかります。

インフラエンジニアは、ネットワークやサーバー、セキュリティに関する高度な知識を持っていなければなりません。また、それらの技術は複雑で専門的なため、学習や経験を積むのに時間がかかります。さらに、ITインフラに関連する資格を取得することも求められることが多く、継続的な学習が必要です。

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例えば、ネットワーク機器の設定やセキュリティ対策には、シスコ(Cisco)やマイクロソフト(Microsoft)などの認定資格が必要とされることが多く、資格を取得するための勉強に数カ月かかることがあります。また、資格取得後も技術のアップデート(更新)が必要です。

インフラエンジニアは、高度で専門的な知識が必要なため、その習得に時間と労力がかかることがデメリットです。

専門知識の習得は、

インフラエンジニアの学習ロードマップ完全ガイド
インフラエンジニアが資格取得する際の最適な順番

が参考になると思います。

開発系エンジニアとインフラエンジニア、どっちを目指すべきかの判断基準

開発系エンジニアとインフラエンジニアは、IT業界で重要な役割を果たす職種ですが、それぞれ異なるスキルセットや業務内容を持っています。

将来のキャリアを考える際には、自分の興味や目指す方向性を明確にすることが重要です。

この項目では、開発系エンジニアとインフラエンジニアのどちらを目指すべきかを判断するための5つの基準を提示し、それぞれの職種の魅力や特徴を明らかにします。

開発とインフラどっちを目指すべきかの判断基準

興味と得意分野

自分の興味や得意なことを考えることが、職種選びの第一歩です。

自分が興味を持っている分野で働くことで、仕事が楽しくなり、スキルを早く身につけることができます。たとえば、プログラミングに興味がある人は、開発系エンジニアとして働くことが向いています。一方、ネットワークやサーバーに興味があるなら、インフラエンジニアが良いでしょう。

エンジニアタイプ興味関心内容
開発系エンジニアアプリやゲームのプログラミング
インフラエンジニアサーバー管理やネットワークの設定

自分の興味と得意分野を考慮することが、職種選びの重要な基準です。

キャリアの安定性

キャリアの安定性を重視するなら、インフラエンジニアが有利です。

インフラエンジニアは、企業や組織において常に必要とされる役割であり、特にクラウド技術の普及により需要が高まっています。データによると、インフラエンジニアの求人は増加傾向にあり、安定した職業とされています。

ある調査では、インフラエンジニアの求人は前年比で15%増加しており、今後も需要が続くと予測されています。

キャリアの安定性を重視するなら、インフラエンジニアを選ぶのが良いでしょう。

働き方のスタイル

自分が望む働き方によって、選ぶ職種が変わるかもしれません。

開発系エンジニアは、リモートワークやフリーランスとしての働き方が可能です。一方で、インフラエンジニアはシステムのトラブルに対応するため、時には不規則な勤務が求められることがあります。

エンジニアタイプ働き方の特徴
開発系エンジニア自宅で仕事をしながらプロジェクトを進めることができる
インフラエンジニアシステム障害が起きた場合、夜中でも対応する必要があることがある

自分の望む働き方を考えることが、職種選びの重要な基準です。

スキルの習得と成長機会

どのようなスキルを身につけたいか、成長の機会がどの程度あるかを考えることが重要です。

開発系エンジニアは、さまざまなプログラミング言語や技術を学ぶ機会が多いです。一方、インフラエンジニアは特定の技術やセキュリティの専門知識を深める必要がありますが、その習得には時間と労力がかかります。

エンジニアタイプ学ぶべき技術・知識
開発系エンジニアPython、Java、JavaScriptなど多様な言語を学ぶ機会がある
インフラエンジニアAWSやネットワークの設定について専門的な知識を習得する必要がある

自分が習得したいスキルや成長の機会を考慮することが、職種選びの基準になります。

将来のキャリアプラン

将来のキャリアプランを考えることが、職種選びに大きな影響を与えます。

開発系エンジニアは、リーダーシップやマネジメント職に進む道があります。一方、インフラエンジニアは、専門家やアーキテクトとしての役割を目指すことが可能です。自分がどのようなキャリアを描いているかを考えることが大切です。

エンジニアタイプ役割の特徴
開発系エンジニアプロジェクトマネージャーとしてチームをリードすることができる
インフラエンジニアシステムアーキテクトとして新しい技術を設計する役割を果たせる

将来のキャリアプランを考慮することで、より充実した職業人生を築くことができます。

インフラエンジニアと開発エンジニアの収入の違い

インフラエンジニアと開発エンジニアの収入の違い

インフラエンジニアと開発エンジニアの収入には違いがあり、一般的に開発エンジニアの方がやや高めとされています。ただし、収入には個人のスキルや経験、会社の規模や業界によっても差が出ます。

開発エンジニアは、企業のサービスやアプリを新しく開発することが多く、その成果が売上に直結しやすいため、企業が高めの報酬を提供することが多いです。

一方、インフラエンジニアはネットワークやサーバーの管理を担当し、企業のシステムが安定して動くためのサポート役です。収入は決して低くありませんが、直接的な売上貢献が見えづらいため、平均的には開発エンジニアより低めとなることが多いです。

  • 開発エンジニア:大手企業では年収が500万円〜800万円、経験豊富なリーダーやプロジェクトマネージャーになると1,000万円以上も可能です。
  • インフラエンジニア:同じく大手企業で年収400万円〜700万円が一般的で、セキュリティやクラウドに強いスキルを持つ場合、さらに高収入を得られることもあります。

まとめると、開発エンジニアの収入はやや高い傾向にありますが、どちらの職種もスキル次第で十分な収入を得られる可能性があります。自分に合ったスキルを伸ばすことで、どちらの職種でも高い収入を目指せるでしょう。

インフラエンジニアの年収について詳しく知りたい方は、インフラエンジニアの年収の上げ方をご覧ください。

インフラエンジニアと開発エンジニアの将来性の違い

インフラエンジニアと開発エンジニアの将来性の違い

インフラエンジニアと開発エンジニアは、どちらも将来性が高いですが、役割や求められるスキルが異なります。インフラエンジニアは安定した需要が見込まれ、開発エンジニアは新技術の進化に伴う成長の機会があります。

理由としてインフラエンジニアは、クラウドやセキュリティの分野での需要が増しており、システムの安定運用を支える重要な役割を担っています。特に、企業のIT基盤がますます複雑化しており、インフラエンジニアの需要は今後も安定しています。

開発エンジニアは、新しい技術の導入が進み、AIやIoTといった分野で大きな成長が期待されています。技術革新に直結する職種であり、次世代技術に関わるチャンスが広がっています。

  • インフラエンジニア:クラウドエンジニアやセキュリティエンジニアは、特に需要が高く、AWSやAzureなどのクラウドサービスに強いスキルを持つ人材は、企業から重宝され、高収入を得る可能性があります。
  • 開発エンジニア:AIエンジニアやデータサイエンティストは、今後の技術革新により大きな成長を見込める分野で、特に自動運転やAIチャットボットの開発など、最前線で活躍する機会が増えています。

インフラエンジニアは安定した将来性があり、特にクラウドやセキュリティ分野での活躍が期待されます。詳しくは、クラウド時代のインフラエンジニアが知るべき今後の展望をご覧ください。

開発エンジニアは新しい技術を取り入れたサービスや製品を創出する重要な役割を果たし、成長分野でのチャンスが豊富です。どちらも今後のテクノロジーの進化において、重要な職種となるでしょう。

開発エンジニアで求められるスキル

開発エンジニアには、プログラミングや設計などの専門的なスキルが求められます。

しかし、現場で活躍するにはそれだけでは不十分です。より効果的にシステム開発に取り組むためには、問題解決力、チームとの協調性、そして柔軟に技術を学び続ける姿勢も重要なポイントです。

開発エンジニアで求められるスキル

ここでは3つに絞って解説をします。

プログラミング言語の知識

開発エンジニアには、主要なプログラミング言語の知識が必要です。特に、Java、Python、C++などを習得することが大切です。

プログラミング言語は、コンピュータに指示を出して動かすために使います。各言語には得意な分野があり、プロジェクトに応じて適切な言語を選ぶことが求められます。

  • Javaは、WebアプリやAndroidアプリ開発に強みがあります。
  • Pythonは、AIやデータ解析に広く使われています。
  • C++は、高速な処理が必要なゲーム開発などに使用されます。

複数のプログラミング言語を使いこなすことで、さまざまな開発プロジェクトに柔軟に対応できるようになります。

ちなみに、インフラエンジニアはプログラミングスキルはほぼ必要としていません。詳しい理由は、インフラエンジニアはプログラミングをしないをご覧ください。

ソフトウェア開発のフレームワークとツールの理解

開発エンジニアには、開発効率を高めるためのフレームワークやツールの知識が不可欠です。

フレームワークやツールは、開発の効率化、品質向上、チームでの共同作業をサポートしてくれます。これにより、短期間で高品質なソフトウェアを作れるようになります。

  • Reactは、インタラクティブなWebアプリの開発に使われます。
  • Djangoは、Pythonを使ったWeb開発に便利なフレームワークです。
  • Gitは、コードの管理やバージョン管理に使われるツールです。
  • Dockerは、開発環境を簡単に構築するツールです。

フレームワークやツールをうまく活用することで、開発作業が効率化され、より良いソフトウェアを素早く作成できるようになります。

アルゴリズムとデータ構造の理解

開発エンジニアには、アルゴリズムとデータ構造を理解して、効率的なプログラムを作るスキルが必要です。

効率的なアルゴリズムや適切なデータ構造を使うことで、プログラムの処理速度やパフォーマンスが大きく向上します。これにより、ユーザーの快適な利用体験が提供できます。

  • アルゴリズム:検索やソートのアルゴリズムは、処理速度を最適化するために重要です。
  • データ構造:リストやツリー、グラフなどをうまく使うと、データを効率的に整理・処理できます。

アルゴリズムとデータ構造を理解し、適切に使うことで、より効率的でスムーズなプログラムを開発できるようになります。

インフラエンジニアに求められるスキル

インフラエンジニアには、システムやネットワークを安定して運用するための幅広いスキルが必要です。特にネットワーク構築、サーバー管理、そしてクラウドサービスの知識は欠かせません。

これらのスキルがあれば、さまざまな環境に対応し、企業のITインフラを安全かつ効率的に支えることができます。

インフラエンジニアに求められるスキル

3つのスキルに絞って、解説します。

ネットワークの知識

インフラエンジニアには、ネットワークについての知識がとても大事です。

ネットワークはコンピュータ同士をつなげる仕組みで、企業内のパソコンやサーバー、インターネットをスムーズに使えるようにするために欠かせません。トラブルが起きたときにすぐ対応できるよう、設計や管理の知識が必要です。

例えば、オフィスのネットが遅くなったり、つながらなくなったりしたとき、インフラエンジニアがルーターやスイッチをチェックし、原因を見つけて解決します。

ネットワークの知識があることで、職場でのインターネットや機器の通信が問題なく使えるようサポートできます。

サーバー管理能力

インフラエンジニアには、サーバーを管理する能力も必要です。

サーバーは、データを保存したり、ウェブサイトやアプリを動かしたりする重要なコンピュータです。正しく設定し、動作を確認して、トラブルが起きたときには対応する力が求められます。

例えば、会社のファイルが保存されているサーバーが動かなくなったとき、エンジニアがLinuxやWindowsの操作を使って原因を見つけ、解決することができます。

サーバー管理のスキルがあれば、職場のシステムやサービスを安定して運用することができます。

クラウドサービスの理解

インフラエンジニアには、クラウドサービスについての理解も必要です。

最近は多くの企業が、データやアプリケーションをクラウド上で管理しています。AWSやAzureといったクラウドサービスは、データを安全に保管し、どこからでもアクセスできる便利な仕組みです。インフラエンジニアはこうしたサービスの使い方を理解し、設定や管理ができると役立ちます。

たとえば、AWSを使って会社のデータをクラウドに保存することで、災害時にもデータが失われないようにすることができます。また、リモートワークの社員が安全にデータにアクセスできる環境を整えることもできます。

クラウドサービスの知識があることで、より柔軟で安全なシステム運用ができ、企業の働き方に合わせたサポートが可能になります。

開発エンジニアが取った方が良い資格は無い

開発エンジニアにとって資格は必須ではなく、実務経験やスキルの方が重視されます。開発現場では、資格よりも「実際に使える技術力」が求められるためです。

開発の仕事では、プログラミング能力や問題解決力、チームでの協働スキルが特に重要です。これらは資格試験の知識だけではなく、実際にコードを書いて、プロジェクトに貢献する経験から得られることが多いです。

  • プログラミング経験:JavaやPythonでのアプリケーション開発経験があれば、即戦力として評価されやすくなります。
  • デバッグや問題解決:コードの不具合を見つけ、修正や最適化をするスキルは実務を通じて培われるものです。
  • チームでの開発経験:Gitなどを使ってチームで協力しながら開発を進めた経験があると、即戦力として価値が高まります。

開発エンジニアにとっては資格以上に、実際の開発経験やプロジェクトでのスキルが評価されます。現場で活用できる力を磨くことが、キャリアを成功させる最も重要な要素です。

インフラエンジニアは資格取得に励んだ方が良い理由

インフラエンジニアにとって資格取得は、自身のスキルを証明し、キャリアを広げるための有効な手段です。

特に専門知識の証明、キャリア選択の幅を広げること、給与や待遇の向上といった点で大きなメリットがあります。資格を取得することで、より信頼され、成長できるエンジニアを目指せます。

インフラエンジニアは資格取得に励んだ方が良い理由

では3つの理由に絞って、解説をします。

専門知識の証明

インフラエンジニアにとって資格は、専門知識を証明する重要な手段です。

インフラの技術は複雑で、ネットワークやサーバー、クラウドなど、幅広い知識が必要です。資格があると、そうした知識をしっかり持っていることが明確に証明でき、企業からの信頼を得やすくなります。

例えば、CCNAという資格を持っていると、ネットワークの基礎を理解していると評価されます。これにより、ネットワークの設計や管理の仕事を任されやすくなります。

資格を取ることで、自分の知識や技術を証明でき、仕事の信頼度が高まります。

キャリアの選択肢が広がる

資格を取得することで、インフラエンジニアのキャリアの幅が広がります。

インフラ分野は、ネットワーク、サーバー、クラウド、セキュリティなど、さまざまな専門分野に分かれています。資格を持っていると、こうした特定の分野での知識があると証明され、希望する職種やポジションに進みやすくなります。

AWS認定資格を持っていると、クラウドエンジニアとしての転職がしやすくなり、クラウド関連のプロジェクトに参加できる機会も増えます。

資格を取ることで、専門分野への道が開け、自分が興味のある分野で活躍できる可能性が広がります。

給与や待遇の向上

インフラエンジニアは資格を取得することで、給与や待遇の向上を期待できます。

資格を持っていると、企業からの評価が上がり、より高度な業務を任されやすくなります。これは、給与アップや昇進にもつながります。

CCNPやAWSなどの資格を持っていると、企業によっては資格手当が支給されたり、給与が上がったりする場合があります。

資格を取ることで、自分の価値が高まり、待遇や収入の向上につながる可能性があります。

インフラエンジニアにおすすめの資格

インフラエンジニアには、ネットワークやクラウドの資格を取ることがとてもおすすめです。

インフラエンジニアは、ネットワークやサーバー、クラウド環境を管理します。これらの分野は技術が複雑なため、資格を持つと、必要な知識やスキルをしっかり身につけていると証明できます。また、資格があると仕事の幅も広がり、企業からの評価も高まります。

おすすめの資格には、以下のようなものがあります。

  • CCNA(シスコ認定資格):ネットワークの基礎知識を証明できる資格で、インフラエンジニアとしての最初のステップとして非常に有益です。
  • AWS認定資格:クラウドサービスの知識を証明する資格で、AWSクラウドに関連した仕事に役立ちます。
  • LPIC(Linux技術者認定資格):サーバー管理に役立つLinuxのスキルを証明できる資格で、サーバーエンジニアにおすすめです。

インフラエンジニアには、ネットワークやクラウド、サーバーに関連した資格が特に役立ちます。これらの資格を取ることで、知識とスキルが証明され、キャリアアップにもつながります。

特にCCNAは最優先で取得することをお勧めします。詳しくは、インフラエンジニアがCCNAを取得すべき理由で詳しくお話ししています。

まとめ

インフラエンジニアと開発エンジニアのどちらを目指すかは、あなたのキャリアにおいて重要な選択です。それぞれの職種には独自の魅力と課題がありますが、最終的には自分の興味や価値観、ライフスタイルに最も合った道を選ぶことが重要です。

開発エンジニアは、ソフトウェアやアプリケーションを創造する楽しさを持ち、ユーザーのニーズに応える製品を生み出すことにやりがいを感じる人に向いています。常に新しい技術やトレンドに触れることができるため、成長し続けることができる環境があります。

一方、インフラエンジニアは、システムの安定性と信頼性を確保する重要な役割を果たします。ネットワークやサーバーの設計・運用に興味がある人にとって、非常に魅力的な職種です。また、企業の基盤を支える存在として、達成感や責任感を強く感じられます。

最終的にどちらを選んでも、IT業界は常に変化し続けるダイナミックな分野であり、どちらの職種でも貴重な経験と成長が待っています。

自分の情熱をもとに、スキルを磨き、興味を追求することで、キャリアを豊かにすることができるでしょう。迷った時は、自分の心の声に耳を傾け、挑戦する勇気を持って、一歩を踏み出してみてください。

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芯

2022年、営業からインフラエンジニアへ転職。ホワイトSES 企業にて就業中。大手通信会社のネットワーク回線の運用監視保守や売上高1兆円超え企業の業務システムの運用保守を経験。ネットワーク寄りのインフラエンジニアです。保有資格:CCNA。CCNP勉強中

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