インフラエンジニア転職

インフラエンジニアの面接対策を元採用担当が解説【未経験向け】

2024年8月13日

転職面接

 

こんな方におすすめ

  • 未経験だからアピールポイントがわからない
  • 何を話せば良いか分からない
  • そもそも面接に苦手意識がある

この記事では、未経験からインフラエンジニアを目指す方向けに、面接の完全攻略ガイドをお届けします。

こんにちは。コツコツです。

このブログは未経験からインフラエンジニアを目指す方向けの情報を発信していますが、

芯
私は大手家庭教師派遣会社に勤めていた時、人事採用の面接官を担当しておりました。500名以上の求職者を面接してきたので、面接のイロハについて解説したいと思います。

さらに未経験からインフラエンジニアに転職したので、実体験を元にした話もさせて頂きます。

記事前半では「面接に対する準備」について解説をし、記事後半では「面接本番の対策」について解説をします。

面接の準備が大切である理由

結論から申し上げると、面接を攻略するには面接の準備が何よりも大切です。面接官からの評価は、準備で9割決まると思ってください。

面接の準備が大切である理由は下記の通りです。

・アドリブは無理
・自身は場数で決まる

これらの理由を理解することで、より良い準備が出来るようになるので、最初に必ず読むことをおすすめします。

アドリブは無理

一切の準備なしに聞かれたことをスラスラと話すことができれば理想ですが、アドリブは無理でしょう。

理由は支離滅裂になるからです。準備をせずに面接をすると、ほぼ間違いなく支離滅裂になります。質問に対しての回答の準備が出来ていないので脳の処理が間に合わず、慌ててパニックになるからですね。

百戦錬磨の私でも、何の準備もなしに面接に行くことはありません。だって不安だから(笑)

アドリブに期待するのが無駄なので、必ず準備をしていきましょう。

自信は場数で決まる

自信はパフォーマンスの質に影響しますが、自信は場数をこなすことで身に付いていきます。

とはいえ、転職希望者が何十社も応募して面接を受けるというのは難しいと思います。

よって、擬似面接で場数をこなしましょう。

疑似面接の方法

・あなたが面接官と応募者の1人2役をこなす
・知り合いに面接官役を担当してもらう
・面接練習アプリを使う

いずれも疑似面接の効果があります。

全ての方法を試してみましたが、どれも回数を重ねるごとにクオリティが向上します。本番の面接でも、スラスラと話すことができるようになりますよ。

面接の準備でやること

では、面接の準備でやることを解説します。

面接前の準備

一つずつ解説します。

軸を決める

転職活動を本格する前に、あなたの転職活動の軸を必ず決めましょう。

面接の準備に時間をかけることで、あなたの転職活動の軸はより強固なものとなります。強固になると自信が付き、自信が付くことで面接も強い気持ちで臨めます。

軸とは「譲れない信念や願望」みたいなもので、面接官は応募者の軸が何なのかを質問を通して探ります。

転職活動の軸が定まっていない例

・アプリを開発したい
・インフラも携わりたい
・技術力を高めたい
・マネジメント力を高めたい

みたいなことを面接で言ったとしましょう。

一見、向上心のある応募者のように思えますが、面接官からの心象は良くありません。なぜなら、軸がブレブレだからです。

・えっ?アプリ開発もしたいけど、インフラもやりたい?どっち?
・技術力を高めたいけど、マネジメント力も高めたい。スペシャリストになりつつ、ジェネラリストを目指すってこと?

軸がブレブレということは、確固たる志望理由にならないですよね。

どれだけ立派なことを言っていても、軸がブレていると、評価は下がるのです。なので、志望動機は一貫性のある理由にしておきましょう。

土台となるエントリーシートを作成する

面接の準備として、どの企業にも通用するエントリーシートを作成しましょう。ただし、100%使い回しは厳禁で、80%ほどは共通した内容を書いてOKです。

本来はエントリーシートは企業に合わせて作成するのがベストですが、多忙な社会人が企業に合わせて1枚ずつエントリーシートを作成するのは、現実問題厳しいでしょう。

よって、

エントリシート作成

の割合で作成すると、効率よく転職活動できると思います。

・学歴
・職歴
・志望理由(業務,職種)
・強み,弱み
・自信のある能力(実績など)
・仕事に対する姿勢
・今後の目標や目標に対する取り組み

これらは、概ねどのようなエントリーシートでも書く内容は共通しているはず。ここに時間を注いで書き上げることで、楽になります。

ぜひ、インフラエンジニアの志望動機の書き方インフラエンジニアを目指す人の職務経歴書の書き方もご覧ください。

後は企業ごとにプラスアルファでエピソードを追加したりなどのに肉付け作業を行えば、その企業だけのエントリーシートが完成します。

エントリーシートに対する質問回答集を作成する

面接官からの質問に対する回答集も作りましょう。面接官からの質問は下記の2パターンのみです。

面接時の質問の種類

✅書類を深掘りした質問

面接官は必ずエントリーシートなどに書かれている内容を深掘りして質問します。

なぜかというと、転職者が嘘を付いたり、話を誇張しているかどうか確認するためですね。不誠実な人を雇いたい企業はありませんから。

私が採用担当をしていてころは、一つの内容について2.3回は質問を深掘りしていました。

提出した書類の内容は必ず深掘りして聞かれますので、質問に対する答えは予め準備しておきましょう。

エントリーシートに関係のない質問回答集を作成する

エントリーシートや履歴書に書いていない内容についても質問されると思います。よくある定番の質問に対しては回答を準備しておきましょう。

関係のない質問をする意図としては、

・コミュニケーション力の評価
・ストレス耐性の評価
・ロジカルシンキングの評価
・会社文化の適性

などを確認するためですね。基本的には予測できない質問に対してどのように対応するかを確認し、応募者の人間性や思考などを分析します。

エントリーシートの準備をしっかりする人は多いですが、それ以外の準備が不十分な人も多いので、こちらも時間をかけて準備していきましょう。

本番面接の対策

一貫性のあるストーリーを話す

軸がブレるのは御法度なので、面接で自身のエピソードを話す時は、一貫性を意識しましょう。

たとえば、A〜Cのエピソードを話すとき、A→B→Cのように、話が繋がっている必要があるのです。

エピソードの話し方

インフラエンジニアとしての志望理由、自分の強み、そして今後の展望について、一貫性を持たせたエピソードを以下にまとめます。

良いエピソードの話し方

★志望理由
私がインフラエンジニアを志望する理由は、システムの根幹を支える技術に魅了されたからです。大学時代、クラウドコンピューティングの授業で初めてサーバーの構築やネットワークの設定を学びました。最初は戸惑いましたが、システムが正常に稼働する瞬間の達成感に感動し、この分野でキャリアを築きたいと強く感じました。

★自分の強み
私の強みは、問題解決能力とチームでの協力です。大学のプロジェクトで大規模なシステムのトラブルシューティングを任された際、問題の根本原因を特定するために徹底的な調査と分析を行い、チームと協力して迅速に解決しました。この経験から、どんな困難な状況でも冷静に対処し、最適な解決策を見つけ出す能力を培いました。また、コミュニケーション能力も高く、チームメンバーとの協力を大切にしています。

★今後の展望
将来的には、より大規模なインフラ環境を設計・運用することを目指しています。特に、クラウドネイティブなアーキテクチャの導入や、自動化ツールの活用に力を入れ、効率的かつスケーラブルなシステムを構築したいと考えています。また、セキュリティ対策の重要性も認識しており、最新のセキュリティ技術を学び、インフラ全体のセキュリティを強化することにも注力したいです。

このように、インフラエンジニアとしての志望理由、自分の強み、そして今後の展望が一貫しており、私の経験とスキルがこの分野での成功に繋がると確信しています。

いかがですか?

上記の志望理由、自分の強み、今後の展望は全て一貫していると思います。

このように一貫性のあるエピソードを話すことで真実味が増し、面接官からの信頼、評価を勝ち取ることができるわけですね。

面接時のノンバーバルコミュニケーション

面接はノンバーバルコミュニケーションを意識しましょう。

ノンバーバルコミュニケーションは身振り手振りによる言語以外でコミュニケーションを取ることです。非言語コミュニケーションとも言います。

ノンバーバルコミュニケーションで意識したい要点は以下の通りです。

ノンバーバルコミュニケーション

詳しく解説します。

目線

目線は面接官に向けましょう。面接官が複数いれば、基本的には質問をしてきた面接官に目線を向け、他の面接官にも話しながら目線を向けるとベストですね。

目線を合わせる理由は、ビジネスの基本だからです。相手の目を見ずに話すことは失礼にあたるとされます。

私が過去に面接した応募者で,私の目を一度も見なかった方がいました。理由は不明ですが、基本的なコミュニケーション力に欠けると判断し、不合格とさせて頂いた経緯があります。

目線を合わせるのが苦手な方もいると思います。その際は、相手の眉間を見ると抵抗感が和らぐと思いますよ。

姿勢

姿勢は背筋を伸ばし、椅子の背にもたれかかるのではなく,軽く腰掛けるように座りましょう。

姿勢が曲がっていると自信が無いように見えたり、自己主張できない人だと思われるかもしれません。

ただ、姿勢は面接練習で嫌になるほど言われる部分なので、姿勢が極端に悪い応募者と出会ったことはありません。

猫背にならないように意識するくらいで良いと思います。

話し方

話し方は非常に大切です。スキルが高いのに、話し方の評価が低いせいで、不採用になる人はたくさんいます。

なぜなら、役職が上がるとプレゼンテーションなど話す機会が必然と増えるので、エンジニアと言えど無視できないスキルだからです。

話し方は、

合格する話し方

の3つを最低限意識すれば大丈夫です。

声は高すぎる人、低すぎる人は要注意です。高すぎる人は作り声のイメージが強く、低すぎる人は暗いイメージがあります。抑揚を付けることで、あなたの話に引き込ませることはできます。

語尾は極端に伸ばしたりしなければ問題ありません。

話す速度

話す速度も大事です。速すぎず遅すぎずをイメージしましょう。

速すぎると相手に伝わらない可能性がありますし、言いくるめようとする印象もあります。

遅すぎると頭の回転が遅いように感じますし、そもそも時間がかかるので、ビジネスシーンで好ましくありません。

特に速く喋る癖のある人は注意ですね。採用担当をしていた頃、早口の応募者に良い印象を抱く担当は少なかったので。

声の大きさ

声の大きさは大きいのが理想ですが、大きすぎると威圧感を感じる人もいます。小さすぎるのは論外ですね。

声の大きさでその人の感情や性格を読み解くことができます。企業は積極的な人材を求めるので、声の大きい人は好まれますね。

応募者と採用担当の距離によっては、本当に声が聞こえない場合もあります。聞き取れないたびに聞き返さないといけないので、採用担当者からするとストレスです。

・声は大きいのが理想。ただし、大きすぎると威圧感を与えてしまうので注意
・声が低すぎるのは論外。苦手な人は声を高くすると聞きやすくなる。

以上、気を付ければ大丈夫です。

適度な笑顔

笑顔は大事ですが、頻度は「適度」が理想ですね。常に笑顔の人は胡散臭い印象を与えてしまいます。

なぜビジネスシーンで笑顔が必要かというと、一番の理由は信頼の獲得です。他者に対して友好的であることを示し、信頼関係を構築する手助けになります。

緊張すると顔は強張るので、緊張しいの人は作り笑顔でも構わないので、兎にも角にも笑顔を意識してみてください。

PREP法を使って話す

面接で話す時は、PREP法を使って話してみましょう。

PREP法とは文章の型の一つで、

P(point):結論
R(reason):理由
E(example):例
P(point):結論

の頭文字を取っています。

PREP法

PREP法は論理的かつ説得力を持たせて相手に伝える手法で、文章以外でも役に立つテクニックです。

実はこの記事もPREP法を使って執筆しています。

PREP

先述した質問回答集もPREP法を使って作ってみましょう。結論→理由→例→再び結論の順番で書くと、自分で読んでも分かりやすいですよ。

質問回答集に無い質問をされた場合

もし、先述した質問回答集に載ってない質問をされたらどうするべきか?

予測できる質問の全てを回答集として作ることで対応できるかもしれませんが、終わりが見えない作業になってしまいます。

何せ,面接官は十人十色ですから、人それぞれ質問の意図も異なりますからね。

✅対応出来る理由

とはいえ、予測できない質問が飛んできた時に一切対応出来ないかというと、そんなことはありません。なぜなら、面接官からの質問に対しての回答は、準備している既存の回答を組み合わせることができるからです。

仮に1〜100までの質問と回答を準備していて、本番面接で1〜100以外の質問をされたとします。

その際、

想定外の質問

上記のような対応ができるのです。

日常生活でも他者から質問を受けた際は、無意味に同じことをしています。すでに脳に存在する回答を組み合わせているのです。

無意識レベルで行う前提条件

しかし、この無意識に行なっている動作には条件があります。

それは、事前のインプットとアウトプットです。

質問回答集を作ることで脳にインプットし、疑似面接でアウトプットすることで、想定外の質問が飛んできても、作成した回答を組み合わせることで適切に返答(アウトプット)することができるのです。

この領域に辿り着くことができれば、あなたは面接無双の仲間入りですね。

面接無双になろう

以上が、某大手家庭教師派遣会社で500名以上の応募者を面接した元採用担当が考える、最強の面接対策です。

当記事はインフラエンジニアを目指す方向けに執筆しましたが、エンジニアは話下手な方も多いので、完璧に出来る必要はありません。また、嘘は付かずに正直に話してくださいね。

話を盛り過ぎると過大評価されてしまい、転職に成功しても後悔してしまうかもしれません。インフラエンジニアになって後悔したことでは、私がインフラエンジニアになって後悔したことを、数は少ないですがお話ししています。

現役インフラエンジニアで元人事担当が忖度抜きでおすすめする転職エージェント

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  • この記事を書いた人
芯

2022年、営業からインフラエンジニアへ転職。ホワイトSES 企業にて就業中。大手通信会社のネットワーク回線の運用監視保守や売上高1兆円超え企業の業務システムの運用保守を経験。ネットワーク寄りのインフラエンジニアです。保有資格:CCNA。CCNP勉強中

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