この記事で解決出来る疑問や悩み
- CCNAの問題形式は?
- 問題形式ごとの対策を知りたい
- シミュレーション問題の対策方法は?
この記事では、CCNAの問題形式の全てを知ることができます。


コツコツの合格証明書
最後まで読み終えることで、CCNAの問題形式を理解できるようになります。
記事前半では「問題形式や具体的な問題例」後半では「問題形式ごどの効果的な学習方法」を紹介し、あなたの不安を解消するお手伝いをできれば思います。
目次
CCNA(200-301)の試験範囲
CCNAの試験範囲は以下の通りとなっています。
分野 | 割合 |
ネットワークの基礎 | 20% |
ネットワーク アクセス | 20% |
IPコネクティビティ | 25% |
IPサービス | 10% |
セキュリティの基礎 | 15% |
自動化とプログラマビリティ | 10% |
一つずつ、見ていきましょう。
ネットワークの基礎(20%)
ネットワークの基本概念や通信モデルを理解する分野です。初心者でも学びやすい内容ですが、試験では基本知識が問われるため、しっかり理解しておく必要があります。
- OSI参照モデルとTCP/IPモデル
- OSIの7階層(物理層~アプリケーション層)の役割
- TCP/IPの4階層モデルとOSIモデルとの比較
- ネットワークデバイスと機能
- ルーター、スイッチ、ハブ、ファイアウォールの役割
- 通信プロトコルの概要
- TCPとUDPの違い
- ARP、ICMP、DNS、DHCPの仕組み
- ネットワークトポロジーと物理構成
- スター型、バス型、メッシュ型の構成
- 有線LANと無線LANの違い
- IPv4/IPv6アドレスの基礎
- サブネットマスクとCIDR表記
- プライベートIPとパブリックIPの違い
ネットワークアクセス(20%)
主にLAN(ローカルエリアネットワーク)に関する技術が出題されます。スイッチの動作やVLANなどの理解が重要です。
- イーサネットの仕組み
- MACアドレスの役割
- CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)
- スイッチング技術
- フレームの転送(MACアドレステーブル)
- VLAN(仮想LAN)の設定と動作
- VLAN間ルーティング
- ワイヤレスネットワーク(Wi-Fi)
- 802.11規格の種類(802.11a/b/g/n/ac/ax)
- WPA2/WPA3のセキュリティ設定
- SSIDとワイヤレスチャネルの最適化
IPコネクティビティ(25%)
ネットワーク機器同士がどのように通信するのかを学ぶ分野で、CCNAの中でも最も出題割合が高い部分です。特にルーティングプロトコルの理解が重要になります。
- ルーティングの基本
- ルーターの役割と動作
- ルーティングテーブルの見方
- スタティックルーティングとダイナミックルーティング
- スタティックルートの設定とメリット・デメリット
- OSPF(Open Shortest Path First)の動作原理
- デフォルトルートとゲートウェイ
- デフォルトゲートウェイの設定
- フェイルオーバーとルートリダンダンシー
- トラブルシューティング
ping
やtraceroute
コマンドの使い方- ルートが学習されない場合の対応策
IPサービス(10%)
ネットワークの安定性や利便性を向上させるためのサービスについて学びます。クラウド技術やDHCP/NATの設定が主な内容です。
- DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
- DHCPサーバーの役割
- IPアドレスの自動割り当て(リースプロセス)
- NAT(Network Address Translation)
- プライベートIPをパブリックIPに変換する仕組み
- NATの種類(静的NAT、動的NAT、PAT)
- クラウド技術の基礎
- IaaS/PaaS/SaaSの違い
- パブリッククラウドとプライベートクラウド
セキュリティの基礎(15%)
ネットワークの安全性を確保するための基本的なセキュリティ対策を学ぶ分野です。CCNAレベルでは基礎的な概念や設定が中心となります。
- ネットワークセキュリティの基本
- AAA(認証・認可・アカウンティング)の概念
- セキュリティポリシーの設計
- アクセスコントロールリスト(ACL)
- 標準ACLと拡張ACLの違い
- ACLを使った通信制御
- VPN(仮想プライベートネットワーク)
- IPsec VPNとSSL VPNの違い
- 暗号化プロトコル(AES、DES)の理解
- 脅威管理と対策
- DoS攻撃(Denial of Service)の仕組み
- ファイアウォールとIPS/IDSの違い
自動化とプログラマビリティ(10%)
近年、ネットワークの運用では自動化が求められるようになっており、基本的なスクリプトやAPIの活用方法について学ぶ分野です。
- ネットワークの自動化とは?
- 手作業による設定の問題点と自動化のメリット
- Pythonを使ったネットワーク管理
paramiko
やnetmiko
を使ったSSH操作REST API
を利用したネットワーク制御
- Cisco DNA CenterとSDN(Software Defined Networking)
- 従来のネットワークとの違い
- コントローラベースネットワークのメリット
- JSON/YAMLを使ったデータ管理
- ネットワーク機器の設定ファイルの管理
また、2024年8月20日からマイナーアップデートがありました。
最新のCCNA v1.1 200-301の試験範囲は、以下のリンクから確認できます(ちなみに英語です)
CCNAの6つの問題形式
CCNA試験には、6つの異なる問題形式があります。これらは、
選択問題(単一選択)
選択問題(複数選択)
穴埋め問題
ドラッグアンドドロップ問題
シナリオ問題
シミュレーション問題
です。
選択問題(単一選択)
単一選択問題は、1つの正しい答えを選ぶ形式です。
この形式は、基本的な知識を確認するために使用されます。単一の正解を選ぶことで、受験者の理解度を簡単に評価できます。
問題例
Q:OSIモデルの第3層はどれですか?
A.物理層
B.データリンク層
C.ネットワーク層
D.トランスポート層
選択問題(複数選択)
複数選択問題は、複数の正しい答えを選ぶ形式です。
この形式は、受験者が複数の概念を理解しているかどうかを評価するために使用されます。複数の正解を選ぶことで、より深い理解が求められます。
問題例
Q:以下のうち、TCP/IPモデルの層に含まれるものをすべて選びなさい。
A.アプリケーション層
B.プレゼンテーション層
C.インターネット層
D.トランスポート層
穴埋め問題
穴埋め問題は、問題の空白に適切なコマンドを入力する形式です。
この形式は、受験者の実践的なスキルを評価するために使用されます。

画像出典:Ping-tのサンプル問題
上記は、Ping-tのサンプル問題であり、特権モードからグローバルコンフィグレーションモードに移行するためのコマンドを入力する問題のようです。
ドラッグアンドドロップ問題
ドラッグアンドドロップ問題は、項目を正しい場所にドラッグして配置する形式です。
この形式は、受験者が概念の関係性を理解しているかどうかを評価するために使用されます。視覚的な配置が求められるため、理解度がより明確に示されます。

画像出典:Ping-tのサンプル問題
上記は、Ping-tのサンプル問題で、適切なデバイスとポートをドラッグ&ドロップするようです。
シナリオ問題
シナリオ問題は、特定の状況に基づいて質問に答える形式です。
この形式は、実際のネットワーク環境での問題解決能力を評価するために使用されます。シナリオに基づく質問は、実践的な知識と応用力を必要とします。
問題例
ある企業のネットワークで、特定のセグメントが遅延している原因を特定しなさい。
シミュレーション問題
シミュレーション問題は、仮想環境でネットワークデバイスを操作する形式です。
この形式は、実際のデバイス操作能力を評価するために使用されます。シミュレーションを通じて、受験者の実践的なスキルが試されます。

画像出典:Ping-tのサンプル問題
上記は、Ping-tのサンプル問題です。パソコンにアイコンをクリックすると、コマンド乳慮画面に遷移し、ルーターに名前を付けるコマンドを投入する問題のようです。
CCNAの各問題形式に対する対策方法
CCNA試験にはさまざまな問題形式があり、それぞれに対する効果的な対策が求められます。
単一選択問題、複数選択問題、穴埋め問題、ドラッグアンドドロップ問題、シナリオ問題、シミュレーション問題に対する具体的な対策方法を紹介します。
Ping-tはあらゆる問題形式に対応するため、Ping-tのコンテンツを使用することを前提とさせていただきます。
これらの対策を通じて、試験に向けた準備を万全にし、自信を持って臨むことができるようにしましょう。
選択問題(単一選択)
正しい答えを一つ選ぶ練習をしましょう。
単一選択問題では、複数の選択肢の中から正しい答えを一つ選びます。これには、基本的な知識と理解が必要です。
Ping-tでは、以下画像の赤枠が対象となります。
例えば、ネットワークの基本概念や用語をしっかり覚えておくことが重要です。
選択問題(複数選択)
複数の正しい答えを選ぶ練習をしましょう。
複数選択問題では、複数の正しい答えを選ぶ必要があります。これには、より深い理解と注意力が求められます。
Ping-tでは、以下画像の赤枠が対象となります。
例えば、ネットワークの設定やトラブルシューティングの手順を理解していることが重要です。
穴埋め問題
適切なコマンドを覚えましょう。
穴埋め問題では、適切なコマンドを入力する必要があります。
Ping-tでは、以下画像の赤枠が対象となります。
ドラッグアンドドロップ問題
順序や関係性を理解する練習をしましょう。
ドラッグアンドドロップ問題では、項目を正しい順序や関係性に配置する必要があります。これには、プロセスや手順を視覚的に理解する能力が求められます。
Ping-tでは、以下画像の赤枠が対象となります。
例えば、ネットワークデバイスの設定手順を正しい順序で並べる練習が有効です。
シナリオ問題
実際の状況を想定して解決策を考える練習をしましょう。
シナリオ問題では、特定の状況に基づいて問題を解決する必要があります。これには、実際のネットワーク環境での経験や応用力が求められます。
Ping-tでは、以下画像の赤枠が対象となります。
例えば、ネットワークのトラブルシューティングや最適化のシナリオを練習することが重要です。
シミュレーション問題
実際のネットワーク設定をシミュレーションする練習をしましょう。
シミュレーション問題では、仮想環境でネットワークデバイスを設定する必要があります。これには、実際の設定手順やコマンドの知識が求められます。
Ping-tでは、以下画像の赤枠が対象となります。
例えば、ルーターやスイッチの設定をシミュレーションツールで練習することが有効です。
また、余裕のある方はパケットトレーサーを使用するのもおすすめです。詳しくは、実機なしでCCNAを学習する方法をご覧ください。
ITSSから考えるCCNAの難易度
CCNAの難易度は、ITSS(ITスキル標準)のレベル2に相当し、基本的なネットワークの知識と実践的なスキルが求められます。そのため、初心者にはやや難しく感じるかもしれませんが、しっかりと学習すれば十分に合格を目指せる試験です。
ITSSは、ITエンジニアのスキルをレベル1からレベル7まで分類する基準です。CCNAはこの中で「基本レベル(レベル2)」に位置づけられており、ネットワークの基礎を理解し、実際の設定やトラブルシューティングができるスキルが求められます。つまり、CCNAに合格するためには、単なる知識だけでなく、実際に手を動かして学ぶことが重要になります。

そのため、試験勉強では、Cisco Packet Tracerなどのシミュレーションツールを使いながら、実践的に学ぶことが効果的です。
CCNAはITSSのレベル2に相当するため、基本的なネットワークの知識と実践力が必要です。初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、しっかりと学習すれば十分に合格できます。特に、実際に手を動かして学ぶことが、試験対策として非常に有効です。
まとめ
CCNA試験には、単一選択問題、複数選択問題、穴埋め問題、ドラッグアンドドロップ問題、シナリオ問題、シミュレーション問題など、さまざまな形式の問題が出題されます。
それぞれの問題形式に対して適切な対策と勉強方法を理解し、実践することが重要です。
単一選択問題や複数選択問題では、基本的なネットワークの知識と深い理解が求められます。ドラッグアンドドロップ問題では、順序や関係性を視覚的に理解する力が必要です。シナリオ問題やシミュレーション問題では、実際のネットワーク環境を想定した実践的な練習が効果的です。
CCNAの難易度は上がっていますが、これらの対策と勉強方法をしっかりと身につけることで、CCNA試験に対する自信を高めることができます。
試験は挑戦的ですが、適切な準備を行えば必ず乗り越えられます。あなたの努力は必ず報われますので、自信を持って試験に臨んでください。
また、ご紹介したようにPing-tはあらゆる問題に対応しています。すべての問題形式に対応するためにはプレミアム会員になる必要がありますが、自己投資として利用する価値ありだと思います。