インフラエンジニアライフ

インフラエンジニアが最強だと思う16個の理由【現役SEが解説】

2024年8月7日

インフラエンジニア最強

 

この記事で解決出来る疑問や悩み

  • インフラエンジニアは最強って聞いたけど本当?
  • インフラエンジニアはコスパ良い?
  • インフラエンジニアを勝る職業はある?

この記事では、巷で最強説が囁かれているインフラエンジニアについてです。

芯
2022年からインフラエンジニアとして働いています。未熟な部分も多いですが、インフラエンジニアは最強だと信じています。

そこで、私が就業をしていて最強だと思う理由を16個解説します。最後まで読み終える事で、インフラエンジニアという仕事をさらに好きになれると思います。

インフラエンジニアが最強だと思う理由

私が実際に働いていて、最強だと感じている理由は下記の通りです。

インフラエンジニアが最強な理由

16個もありますね(笑)
一つずつ解説します。

インフラのビジネスモデルが強すぎる

ITインフラのビジネスモデルは、安定した収益を生み出す点で非常に強力です。単発収益と継続収益の両方を獲得できるため、他の業種に比べて収益の安定性が高いです。

ITインフラ業界は、設計・構築の単発収益と運用保守の継続収益が組み合わさる収益モデルで、他業種より収益の安定性と長期性に優れています。

ITインフラの推移

画像出典:IDC Japan 株式会社

IT専門調査会社IDC Japan 株式会社の調査によると、2023年の市場規模は2兆699億円でしたが、2028年には2兆4,619億円となる見込みとのことです。急成長はしていませんが、着実に伸び続けている業界ですね。

インフラの導入と運用を行う企業は、単発のインフラ構築費用に加え、定期的な保守費用を契約により毎月確実に受け取れるため、長期的な収益が保証されやすいのです。

ITインフラのビジネスモデル

芯
ITインフラではサーバー構築費などに加え、運用保守契約で月々のサポート費が発生します。これにより、定期収入が増え、収益の安定性が向上します。

ITインフラのビジネスモデルは、単発収益と継続収益の両方が得られるため、他業種に比べて非常に収益が安定しやすく、長期的に利益を生み出しやすいといえます。

ビジネスモデル収益の特徴
単発収益モデル一度のサービス提供後に継続収益が発生しにくい不動産販売、飲食店、美容院、コンサルティングなど
継続収益モデル一度のサービス提供後も継続的な収益が発生するITインフラ、サブスクリプション型サービス(音楽配信、動画配信)など

顧客の業種を問わない

ITインフラは、すべての業種において必要不可欠な存在であり、どの企業も顧客になり得ます。これにより、ITインフラの需要は非常に安定して高いといえます。

理由としてDXの進展により、業務効率化やデータ活用が不可欠となり、官公庁や教育機関でもタブレットやネットワークが広く活用されています。

さらに、総務省の調査によると、クラウドサービスの利用企業は約8割、IoT・AI導入企業は16.9%といずれも増加傾向にあるそうです(参考.1)

芯
小売業はオンラインショップ構築、製造業はIoT活用、教育機関や官公庁はデジタル機器導入など、各業界でITインフラのサポートが求められていますよね。

ITインフラは、あらゆる業種で必要とされるため、幅広い顧客層に対してサービス提供が可能です。このため、ITインフラビジネスは継続的に安定した需要が見込まれ、ビジネスとしての強さが際立っています。

業種ITインフラの利用例
小売業オンラインストアやポイントシステムの運営に必要
製造業工場のIoT化や設備のモニタリング
教育機関オンライン授業や電子黒板、タブレット端末の活用
官公庁デジタル化による事務処理の効率化や住民サービスの提供

不況に滅法強い

ITインフラは、不況の中でも強いビジネスです。経済状況が悪化しても、ITインフラの需要は落ちにくい特徴があります。

ITインフラは業種を問わず必要とされ、不況時でも需要が減少しにくい分野です。特に2020年のパンデミックでは、リモートワークの普及によりネットワークやクラウドシステムの需要が急増しました。

総務省の調査によると、日本企業のICT投資の約8割が現行ビジネスの維持・運営に充てられていると報告されています。このデータは、企業が経済状況に関わらず、業務の継続と効率化のためにITインフラへの投資を継続していることを示しています。(参考.2)

ICT投資とは、情報通信技術への投資のことです。

芯
例えば、2020年の学校やオフィスの閉鎖時、多くの企業や学校がオンライン業務や授業を維持するためにITインフラを強化しました。これにより、ネットワーク管理やリモートアクセスの需要が増加し、ITインフラは成長し妥と思います。
時期ITインフラの動向
2020年のパンデミックテレワークの普及でネットワーク整備やクラウドサービスの利用が急増。
一般的な不況期製造業や小売業が縮小しても、企業はリモートアクセスやデータ保護のためにITインフラの運用を維持。

ITインフラが無くなると世界経済が崩壊する

ITインフラが無くなれば、世界の経済や私たちの生活は成り立たなくなります。現代社会はITインフラに大きく依存しており、それがないと多くのシステムやサービスが止まってしまいます。

今日の社会は、銀行、物流、医療、教育、交通、エンターテインメントなど、多くの分野でITインフラに支えられています。サーバーやルーターなどがその基盤で、通信やデータ保管を可能にしています仮にこれが失われれば、オンラインサービスは停止し、経済活動が停止します。

総務省の調査によると、日本における光ファイバーの整備率99.84%に達しています(参考.3)

整備率とは「利用可能な世帯の割合」のことを意味します。つまり、日本のほとんどの世帯で光ファイバーが利用可能であり、ITインフラに依存しているということですね。

ITインフラがないと使えないもの

ITインフラは、現代社会の基盤として非常に重要であり、これが無ければ生活が大きく混乱し、世界経済も崩壊してしまいます。ITインフラの存在が、私たちの生活や経済を支えていることを理解することが大切ですね。

ITインフラが停止した場合の影響日常生活の変化
金融ATMやオンライン決済が使えなくなり、現金でしか取引できなくなる
交通鉄道や航空の予約システムが停止し、交通の混乱が発生
医療電子カルテの使用ができなくなり、患者の情報が把握できなくなる
通信インターネットや電話が使えなくなり、連絡が困難になる

需要が拡大し続けている

ITインフラを支えるインフラエンジニアの需要はどんどん増えています。ITは、日常生活やビジネスに欠かせないものであり、進化が続くことで、エンジニアへの依頼がますます増えているのです。

インターネットの普及から約30年が経ち、その進化によりネットワーク構築やサーバー管理、セキュリティ技術が求められるようになり、インフラエンジニアの需要が急増しています。

また、下記のような調査予測もあります。

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、国内ITインフラ市場予測を発表しました。これによると国内ITインフラ市場の2023年~2028年における支出額の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を7.9%、2028年の同市場の売上額を8兆5,478億円と予測しています。

引用元:IDC Japan 株式会社

芯
クラウドサービスの増加とスマートデバイスの普及により、ネットワーク構築やセキュリティ対策が重要になり、専門技術を持つインフラエンジニアの需要が高まっていますよね。

クラウド需要については、クラウド時代のインフラエンジニアが知るべき今後の展望にて詳しくお話ししています。

ITインフラはこれからも進化し続け、インフラエンジニアの需要は今後も増え続けます。ITがますます生活やビジネスに密接に結びつく中で、専門技術を持つエンジニアが社会にとって欠かせない存在であることが理解できます。

進化の対象インフラエンジニアの需要が増える理由
クラウドの普及データ管理のために、クラウドシステムの構築と運用が必要
スマートデバイスの増加すべてのデバイスをつなぐネットワーク管理が重要に
サイバーセキュリティの強化情報漏えいを防ぐために、セキュリティ専門のエンジニアが求められる

供給量が追いついていない

ITインフラを扱えるエンジニアは需要が高い一方で不足しているため、企業は高い給料でエンジニアを雇用しています。

経済産業省がシミュレーションした結果によると、2030年時点で最大79万人のエンジニアが不足するとされています。

インフラ需要

出典元:経済産業省

ITエンジニアの需要が増加する中、日本では少子化により人材確保が難しく、エンジニア不足は解消されていません。特にインフラエンジニアの需要が高く、その給与は平均より高く設定されています。

芯
日本政府は2020年からプログラミング教育を義務化しましたが、少子化によりエンジニア不足は解決していません。そのため、企業は限られた人材を確保するため、インフラエンジニアに高い給与を支払うことはよくある話です。

エンジニア不足と少子化の影響で、インフラエンジニアはますます貴重な存在となり、企業は優秀な人材に対し高い給料を提示しています。

年収については、インフラエンジニアとしての年収の上げ方を参考にしてください。

政府の対策現在の課題
プログラミング教育の必修化若年層のITスキルは向上しているが、人口減少で人材不足は続いている
ITエンジニア育成プログラムエンジニアは増えているが、需要の伸びに供給が追いついていない

強気な交渉が可能

インフラエンジニアは需要が高く、人材不足のため、給与や配属において企業と強気に交渉することが可能です。

IT業界ではインフラエンジニアが不足しており、企業は優秀な人材の流出を避けるため、給与や待遇を改善しています。調査によると、インフラエンジニアの確保には柔軟な対応が求められ、企業は交渉に応じることが多くなっています。

例えば、私は

芯
望まない異動であれば退職を検討します。

と会社に伝えたところ、望まない異動は無くなりました。

企業としても、インフラエンジニアの要望に応えることで、安定的に業務体制を維持できる利点があるのです。

インフラエンジニアは不足しているため、交渉次第で希望条件を通しやすく、会社側も優れたエンジニアの確保と維持を重視しています。

交渉内容結果
給与の引き上げ交渉インフラエンジニアの給与は、他業種に比べ高い傾向
希望配属の調整退職や異動が懸念される場合、希望に沿った配属を優先

ホワイトな業界

ホワイトな業界

ITインフラ業界は比較的ホワイトな業界といえます。理由は、業界を支える大手企業が多く、働き方改革や人材不足の影響で無理な働き方を強いることが難しくなっているからです。

厚生労働省がエンジニア1879名にアンケート調査をした結果によると、2019年時点で全体の83.3%のエンジニアが月間30時間未満の残業だと答えています。(参考.4)

芯
例えば、NTTは働き方改革の一環でフレックスタイム制やリモートワークを導入し、残業の削減を進めています。また、ITインフラエンジニアが不足しているため、現場の業務負担も適切に調整されています。

ITインフラ業界は、大手企業が多く、働き方改革や人材不足の影響で、従業員が働きやすい環境が整っているため、ホワイトな業界であると言えます。

また、下流工程の業務内容は楽と感じる事も多々あります。インフラエンジニアの業務が楽すぎるをご覧ください。

要因具体内容
大手企業の影響NTTやKDDIなどが業界をリードし、残業規制を徹底
人材不足無理な働き方を強いると人材流出につながるため、労働環境が改善される
専門性の高さ専門スキルが求められるため、優秀な人材確保のために報酬や待遇が良くなる

転職しやすい

エンジニアは転職を繰り返しながら年収を上げることが多い一方、転職後も勉強を続けることが重要です。

芯
例えば、転職によって年収が大幅に上がったエンジニアは、最新技術や新しいツールを学び、次の職場でさらにスキルを高めています。これによりキャリアのステップアップが可能となります。

転職を繰り返すことで年収アップが可能ですが、それには常に勉強し続けることが求められます。

要因具体内容
転職による年収アップエンジニアの転職によって、給与が平均して10~20%上昇することがよくある
勉強の重要性新しい技術の習得が必要で、特にクラウドやセキュリティの分野での勉強が求められる

働き方が多種多様

インフラエンジニアは、正社員、契約社員、派遣社員、フリーランスなど多様な働き方ができ、それぞれの働き方で高収入を得ることが可能です。

インフラエンジニアの働き方

芯
例えば、フリーランスのインフラエンジニアは、特定のプロジェクトに従事し、報酬が高いことが多いです。派遣社員でも、スキルが高ければ、月収50万円以上を可能です。

上記はレバテックフリーランスのインフラエンジニア案件の単価ですが、平均単価は68万円となっています。

インフラエンジニアは多様な働き方ができ、どの働き方でも高収入を得る可能性があります。自分のスキルに合った働き方を選ぶことが重要です。

働き方収入例具体内容
正社員安定した収入福利厚生が充実し、安定した生活が可能
契約社員プロジェクト単位期間限定で高い給与を得ることが多い
派遣社員月収50万円以上専門知識を活かして高い月収を得られる
フリーランス高報酬案件単位でスキルに応じた報酬

残業の有無を選べる

インフラエンジニアの残業は業務の工程によって異なります。上流工程では残業が多く、下流工程では比較的少ないことが一般的です。

芯
例えば、上流工程では納期を守るために残業が常態化していることがありますが、下流工程ではシフト勤務や24時間体制で残業が少なくなる傾向がありますね。

インフラエンジニアとして、たくさん残業したいなら上流工程、あまり残業したくないなら下流工程を選ぶという基準で働き方を選ぶことができます。

業務工程残業量特徴
上流工程多い締切を守るために残業が発生する
下流工程少ないシフト制で定時内に終わることが多い

やや高年収

インフラエンジニアは高年収を実現できる職業です。

インフラエンジニアは企業のネットワークやサーバーを支える重要な役割を果たし、特にクラウド技術やセキュリティ対策において高い需要があります。

年収

画像出典:jobtag

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、ITインフラや基盤システムを扱うシステムエンジニアの平均年収は「684.9万円」となっています。(参考.5)

大手IT企業や通信業界では月収40万~60万円が一般的ですね。

インフラエンジニアは高い専門性と需要に支えられ、高年収を得るチャンスが豊富です。この分野でのキャリアは、安定性と収入の面で大きなメリットがあります。

当項目については、インフラエンジニアの年収の上げ方にて詳しくお話ししています。

未経験からでもチャンスがある

チャンス

インフラエンジニアは未経験からでもチャンスがあり、特に他の開発職に比べて求人が多く、就業しやすいです。

  • 求職者の少なさ:インフラエンジニアはフロントエンジニアやアプリ開発と比べると知名度が低く、求職者の数が少ないため、未経験者にもチャンスがあります。
  • 需要の高まり:ITインフラは全ての業界で必要とされる基盤であり、特にエンジニア不足が続いているため、未経験者でもトレーニングや資格を通じてキャリアをスタートできる環境が整っています。
芯
例えば、私は30代で未経験からインフラエンジニアとしてキャリアを始めました。開発職と違って求人の競争が少ないため、未経験者でもチャンスを得ることができました。

35歳以上未経験でもインフラエンジニアになる方法は存在します。

また、インフラエンジニアはニートからでもスタートしやすく、求職者の少なさが逆にチャンスとなります。

詳しくは、ニートから目指すインフラエンジニアの道をご覧ください。

項目詳細
フロントエンジニア知名度が高く、競争が激しい
インフラエンジニア求人は多いが知名度が低く、未経験でも応募しやすい

社会貢献性が高い

ITインフラを支えるインフラエンジニアの社会貢献性は非常に高いと思います。今の時代にネットワークやサーバーと無縁な仕事をしている人はほぼいませんから。

那覇市役所の通信障害

2024年4月1日に那覇市役所で全庁規模の通信障害が発生しました。125分間の通信障害で、影響範囲も大きくニュースにもなりました。

原因は人的ミスでしたが、仮に障害の切り分けを行えるインフラエンジニアはいなかったら?と考えると、市役所の関係者方々は背筋が凍りつくと思います。

私はこのニュースを知って、改めてインフラエンジニアの社会的意義を確認できました。

私自身、社会貢献性が高いことがインフラエンジニアの一番のやりがいだと思っています。

世間体が良い

インフラエンジニアは、社会的に良いイメージを持たれている職業です。

  • 安定性:インフラエンジニアは、企業のシステムやネットワークを支える重要な役割を担っており、常に需要があるため、安定していると見なされています。
  • 知識の高さ:エンジニアという職業は、専門的な知識と技術を必要とするため、頭が良いという印象を与えることが多いです。
職業世間でのイメージ
インフラエンジニア安定していて、重要な役割を担っている。
エンジニア全般高い専門知識が求められ、頭が良い印象がある。
芯
インフラエンジニアは、安定性と専門知識の高さから社会的にも良いイメージを持たれる職業であり、他業種の人々に好印象を与えることが多いと思います。

恋愛市場でも良いイメージ

インフラエンジニアは恋愛市場でも好印象を持たれやすい職業です。

  • 安定した職業:インフラエンジニアは社会で需要が高く、安定しているため、将来を考えたときに安心感を与えます。
  • 高年収:専門的な知識とスキルが求められるため、年収が高いことが多いです。高年収は恋愛市場でも重要な要素となります。
職業恋愛市場での印象
インフラエンジニア安定した収入と将来性があり、理想的な職業と見なされやすい。
他の職業高年収や安定性が低い場合、恋愛市場での印象がやや劣ることも。

インフラエンジニアは、安定した職業と高年収が魅力的なため、恋愛市場でも好感を持たれる職業であると言えます。

まとめ

インフラエンジニアは現代社会で欠かせない存在で、インターネットやクラウドサービス、ネットワークの維持と発展を支えています。テクノロジーの進化と需要の急増により、その役割はさらに重要です。

未経験から始めやすく、安定した収入と高い専門性を持つ職業として魅力的です。フリーランスや転職による年収アップ、柔軟な働き方も可能で、需要が高いため今後も成長が期待されます。

インフラエンジニアは将来の安定と成長を確保する最良の選択ですね。

参考文献

1.総務省「令和5年通信利用動向調査の結果」
2.総務省「令和3年度情報通信白書」
3.総務省「令和5年度情報通信白書」
4.厚生労働省「IT業界の働き方・休み方の推進」
5.厚生労働省「jobtag」-システムエンジニア-

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  • この記事を書いた人
芯

2022年、営業からインフラエンジニアへ転職。ホワイトSES 企業にて就業中。大手通信会社のネットワーク回線の運用監視保守や売上高1兆円超え企業の業務システムの運用保守を経験。ネットワーク寄りのインフラエンジニアです。保有資格:CCNA。CCNP勉強中

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