こんな方におすすめ
- インフラエンジニアになるのに資格が必須かどうかを知りたい
- 未経験からインフラエンジニアに転職できる方法
- 資格なしで働いている人の事例を知りたい
この記事では、未経験からインフラエンジニアを目指す際に資格が必要かどうかを深く掘り下げて考えたいと思います。

記事の前半では「資格があった方が良い理由や資格取得が有利になる人の特徴」、後半では「取得せずに有利になる方法など」をお話ししていきます。
目次
インフラエンジニアになるために資格があった方が良い理由
インフラエンジニアを目指す上で「資格は必要?」と悩む人は多いはず。実は、資格はスキルの証明やキャリアの後押しになる大きな武器です。
まずは、資格があった方が良い5つの理由をわかりやすく解説します。
基礎知識の証明になる
資格を持っていると、「ちゃんと勉強して基本をわかってるんだな」と相手に伝えることができます。
インフラエンジニアの仕事では、ネットワークやサーバーの仕組みをしっかり理解していることがとても大事です。資格は、それを勉強した証になります。

だから、資格は自分の知識をまわりにわかりやすく伝える“名札”のような役割をしてくれるんです。
未経験でも信頼されやすい
実務経験がなくても、資格があると「この人なら大丈夫そう」と思ってもらえます。
企業は「ちゃんと知識があるかどうか」を気にします。でも未経験だと、それを判断するのが難しい。資格があれば、その不安を減らせます。

つまり、資格は「未経験だからダメ」と思われないための助けになるんです。
転職や就職で有利になる
資格を持っていると、転職や就職のときに選ばれやすくなります。
企業の人事担当者は、たくさんの人の中から誰を採用するかを決めます。そのときに、資格がある人は「やる気がある」「学ぶ力がある」と思ってもらいやすいです。

だから、「働きたい」と思ったときに、資格があると入り口が広がるわけですね。
キャリアアップや昇進の要件になることがある
会社によっては、資格がないと昇進できないことがあります。
役職が上がると、より専門的な知識やチームを引っ張る力が求められます。その証明として資格を求める会社も多いです。

なので、将来的にリーダーを目指すなら、資格は持っておくほうが安心です。
自己学習のモチベーションになる
資格の勉強をすると、やる気が出やすくなります。
「いつまでに試験を受ける」「この範囲を勉強する」といった目標ができることで、ダラダラせずに学習を進めやすくなります。

つまり、資格は“自分をちゃんと勉強させる”ためのいい道具でもあるんです。
資格取得をするメリットが大きい属性
インフラエンジニアを目指す人の中でも、特に「資格取得のメリットが大きい人」がいます。どんな働き方をしているか、どんな立場にいるかによって、資格の価値は変わってくるのです。
今回は、資格取得が特に効果的な3つの属性をご紹介します。
SESとSIer
SESやSIerで働く人は、資格を持っていると評価されやすいです。
これらの会社では、エンジニアがいろんな現場に行って働きます。お客さんに「この人なら任せても安心」と思ってもらうために、資格が役に立ちます。

つまり、いろんな現場で信頼を得たいSESやSIerのエンジニアには、資格が強い味方になるんです。
正社員や派遣社員
正社員や派遣社員として働くなら、資格があると選ばれやすくなります。
企業は安定して働いてくれる人を探しています。そして、資格を持っている人は「まじめに学んでいる」「これから伸びる人」と思ってもらいやすいです。

だから、就職や長期的な働き方を目指す人には、資格を持っていると安心材料になります。
インフラ未経験
インフラエンジニアとして未経験の人ほど、資格を取るメリットは大きいです。
経験がないと、自分の知識やスキルを証明するのがむずかしいからです。資格があると、「最低限のことはわかってるな」と思ってもらえます。

なので、これからインフラの仕事にチャレンジしたい人は、まず資格を取ることで一歩リードできます。
資格なしでインフラエンジニアになるおすすめの勉強方法
資格がなくても、パケットトレーサーを使えばネットワークの練習がたくさんできます。
パケットトレーサーは、パソコンの中でルーターやスイッチを自由に動かせるソフトです。実際の機械がなくてもネットワークのしくみを学べるので、初心者にもぴったりです。

パケットトレーサーのが面

だから、お金をかけずにスキルを身につけたい人や、資格がなくて不安な人でも、パケットトレーサーでしっかり練習すれば、立派なインフラエンジニアを目指せます。
→パケットトレーサーのダウンロードはこちら
→パケットトレーサーの使い方について参考になるサイト「Cisco Packet Tracer(パケットトレーサー)を使いこなそう!」
資格なしでネットワーク構築をしている先輩のエピソード
私の先輩・Tさんは、今ネットワークエンジニアとして働いています。でも実は、一つも資格を持っていません。しかも、前職はまったくの異業種、飲食店の店長でした。
「最初はLANケーブルもよくわからなかった」と佐藤さんは笑います。でも、どうしても手に職をつけたくて、独学で勉強を始めたそうです。
使っていたのは、無料で使える「パケットトレーサー」というネットワークのシミュレーションソフト。これで毎日、夜な夜なルーターを設定したり、IPアドレスの振り方を練習したりしていたとか。
そのうち、SNSで知り合った現役エンジニアにアドバイスをもらいながら、自分で「自宅ネットワークを構築」してみたり、小さな案件を手伝ったりするようになりました。
半年後、未経験OKのインフラエンジニアの求人に応募。面接では「資格はありませんが、自分でネットワーク構築や設定を学んできました」と、自作のポートフォリオとパケットトレーサーの演習記録を見せたそうです。
結果、見事に採用!
今では、社内の中小規模ネットワークの設計やトラブル対応を一人でこなしています。
「資格はないけど、学ぶ姿勢と実践があれば大丈夫だよ」と、今でも後輩にアドバイスしてくれます。
資格か実務経験かは目指す工程によって変わる
インフラエンジニアとして成長するには、「資格」と「実務経験」のどちらが大切か迷う人も多いでしょう。実は、その答えは“目指す工程”によって変わります。
ここでは、下流工程・上流工程それぞれにおける優先すべきポイントをわかりやすく解説します。
下流工程は資格有利
下流工程を目指すなら、資格を持っているほうが有利です。
下流工程というのは、たとえば「機器の設置」や「設定作業」など、決まったルールや手順で進める仕事が多いです。資格があると、その作業に必要な知識があると見なされて、すぐに現場に入れるからです。

だから、まずインフラエンジニアとしてスタートしたい人には、資格を持っていることが大きな武器になるんです。
上流工程は実務経験有利
上流工程を目指すなら、実務経験のほうが大切です。
上流工程では、ネットワーク全体の設計や、プロジェクトの計画・管理などを担当します。こうした仕事は、机の上の知識だけでなく、実際に現場で起きる問題やお客さんとのやりとりを経験していないと、うまく対応できません。

なので、上流工程で活躍したい人は、まず現場経験を積んで「知ってる」だけじゃなく「できる」ことを増やすのが近道です。
まとめ
インフラエンジニアになるには、必ずしも資格が必要というわけではありません。ですが、未経験からの転職やキャリアアップを目指すなら、資格は大きな助けになります。
自分の目指す働き方や工程にあわせて、資格の有無を判断することが大切です。まずは自分に合った学び方から始めてみましょう。