この記事で解決できる疑問や悩み
- 女性がインフラエンジニアとして働く際のメリット・デメリットは?
- 女性の割合は?
- 事前に確認したほうが良いポイントは?
この記事では、女性がインフラエンジニアとして働くことについて、深く掘り下げて考えたいと思います。

この記事にたどり着いた方の多くは女性だと思います。最後まで読むことで、女性のキャリア選択の悩みの解決のきっかけになるでしょう。
目次
女性でもインフラエンジニアになれるのか?
結論、女性でもインフラエンジニアになれます。
インフラエンジニアの仕事は、パソコンを使ってサーバーやネットワークを管理することが中心です。力仕事が少なく、知識や技術があれば性別に関係なく活躍できます。また、IT業界全体で女性エンジニアを増やそうという動きもあり、女性が働きやすい環境が整いつつあります。
例えば、大手IT企業ではリモートワークや時短勤務ができる会社も増えています。実際に、子育てをしながらインフラエンジニアとして働いている女性もいますし、未経験から勉強して転職に成功した人もたくさんいます。
下記の表は、私の会社のエンジニアの性別比率です。管理職の情報も載せておきます(データは2024年時点です)
エンジニア数 | 男性 | 女性 | 女性の割合 |
1521 | 1191 | 330 | 21.70% |
管理職数 | 男性 | 女性 | 女性の割合 |
189 | 151 | 38 | 20.11% |
女性の割合は21.70%。管理職に対する割合は20.11%でした。おそらく業界相場といったところでしょう。高いところだと、30%近い会社があると聞いたこともあります。
また、女性向けのITスクールやコミュニティもあり、サポートを受けながら学べる環境も整っています。
インフラエンジニアは、女性でも十分に活躍できる仕事です。学ぶ意欲があれば、未経験からでも目指せるので、興味があれば挑戦してみましょう!
インフラエンジニアの女性ならではのメリット
インフラエンジニアは男性が多い職種ですが、女性ならではの強みを活かせる場面も多くあります。細やかな気配りやコミュニケーション能力を活かして、チームの潤滑油として活躍できるのもその一つ。
また、最近ではリモートワークの普及により、柔軟な働き方がしやすくなっています。
インフラエンジニアとして働く女性ならではの5つのメリットをご紹介します。
細やかな気配りや丁寧な作業が活かせる
インフラエンジニアの仕事では、細かいところに気を配れることが大きな強みになります。
サーバーやネットワークの設定ミスがあると、大きなトラブルにつながることがあります。そのため、ミスを防ぐための慎重な作業や、細かい確認がとても大切です。

女性が持つ「丁寧に作業する力」は、インフラエンジニアの仕事でとても役立ちます。
コミュニケーション能力を活かせる
インフラエンジニアは機械を扱うだけでなく、人と話すことも大切な仕事です。
システムを使う人の要望を聞いたり、他のエンジニアと協力したりする場面が多いため、相手の気持ちを考えて話せることが強みになります。

インフラエンジニアの仕事は、一人で黙々と作業するだけでなく、チームやお客様とのやり取りが多いので、コミュニケーションが得意な女性は強みを発揮できます。
リモートワークや柔軟な働き方が可能
インフラエンジニアは、会社に行かなくても仕事ができることが増えています。
最近はクラウド技術が発展し、パソコンとインターネットがあればどこでも仕事ができる環境が整っています。そのため、育児や家事と両立しやすくなっています。

働く場所や時間を自由に調整できることが増えてきたため、女性にとって働きやすい職種の一つになっています。
女性エンジニア向けの支援やコミュニティが増えている
女性がインフラエンジニアを目指しやすい環境が整ってきています。
IT業界では、女性のエンジニアを増やすために、勉強できる場所や支援制度が充実してきています。
例えば、女性専用のプログラミングスクールや、IT企業が運営する女性向けの勉強会などがあります。また、転職支援を行うサービスもあり、未経験からインフラエンジニアを目指す女性をサポートする仕組みが増えています。
「興味はあるけど不安…」という女性でも、安心して学べる環境が整いつつあるため、チャレンジしやすくなっています。
女性エンジニアの需要が高まっている
IT業界では、女性エンジニアを積極的に採用する会社が増えています。
企業は、多様な人が活躍できる職場を作ることで、より良いチームを作ろうと考えています。そのため、女性エンジニアの採用やキャリア支援に力を入れている会社が増えています。

女性エンジニアを求める企業が増えているため、スキルを身につければ、より多くのチャンスが広がります。
インフラエンジニアの女性ならではのデメリット
インフラエンジニアはやりがいのある仕事ですが、女性ならではの課題もあります。例えば、職場の女性比率が低く、相談しづらいと感じることも。また、夜間対応や力仕事が必要な場面では、負担を感じるケースもあります。
ただし、働き方を工夫したり、職場環境を選んだりすることで、これらの課題を克服することも可能です。
インフラエンジニアの女性ならではの3つのデメリットをご紹介します。
女性の割合が少なく、職場で孤立しやすいことがある
インフラエンジニアは、まだまだ男性が多い仕事なので、女性が少なくて孤立しやすいことがあります。
職場に女性が少ないと、相談しづらかったり、話が合わなくて寂しく感じたりすることがあるからです。また、飲み会や雑談の話題が合わず、距離を感じることもあります。

ただし、最近は女性エンジニア向けのコミュニティや勉強会も増えているので、同じ悩みを持つ仲間とつながることができるようになっています。
夜間や休日の緊急対応が必要な場合があり、生活リズムが不規則になりやすい
インフラエンジニアの仕事では、夜中や休日に突然呼ばれることがあるため、生活リズムが不規則になることがあります。
サーバーやネットワークは24時間動いているため、トラブルが起きるとすぐに対応しなければならないからです。特に、大きなシステムの担当になると、緊急対応が増えることがあります。

ただし、最近では夜間対応のシフト制を導入している会社もあり、負担を減らす取り組みが進んでいます。事前に会社のルールを確認すれば、より働きやすい職場を選ぶこともできます。
力仕事が必要な場面では負担を感じることがある
インフラエンジニアの仕事では、重い機材を運ぶことがあり、体力的に大変だと感じることがあります。
サーバーやネットワーク機器は大きくて重いものも多く、データセンターではラックに設置したり、運んだりする作業があるためです。

ただし、最近ではリモート作業が増えたり、機材の設置を専門のスタッフが担当することも多くなってきたため、力仕事の負担は減ってきています。また、チームで協力して作業することで無理なく働ける環境も整いつつあります。
女性がインフラエンジニアになるにあたって押さえておきたいポイント 5つ
女性がインフラエンジニアとして活躍するためには、事前に押さえておくべきポイントがあります。働きやすい環境を選ぶことはもちろん、夜間対応や力仕事の有無、女性エンジニアの割合なども重要な確認事項です。
また、育休・産休制度やハラスメント対策が整っているかもチェックしておくと安心です。
女性がインフラエンジニアになるにあたって押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
生理休暇や育児休暇などが充実しているかどうかを確認する
働く会社に、生理休暇や育児休暇の制度がしっかりあるかどうかを確認しましょう。
体調が悪いときや、家族の事情で休みが必要なときに、安心して仕事を続けるために大切だからです。特に女性は、体調の変化があることを考えておく必要があります。

長く働くためには、体調やライフイベントに合わせて休める制度が整っている会社を選ぶことが大切です。
夜間対応や緊急呼び出しの頻度を確認する
インフラエンジニアの仕事では、夜中や休日に急な対応が必要になることがあるので、どのくらいの頻度で発生するのか確認しましょう。
サーバーやネットワークは24時間動いているため、トラブルが起きたときにはすぐに対応しないといけないからです。頻繁に呼び出されると、生活リズムが崩れる可能性があります。

事前に夜間や休日の対応がどのくらいあるのか、どんな体制になっているのかを確認して、自分の生活と合う職場を選びましょう。
データセンター作業の有無や力仕事の頻度を確認する
インフラエンジニアの仕事では、データセンターでの作業がある場合があるので、どのくらいの頻度で力仕事が必要かを確認しましょう。
データセンターでは、大きくて重いサーバーを運んだり、ラックに設置したりする作業が発生することがあります。力仕事が多いと、体力的に負担を感じることがあります。
例えば、新しいサーバーを設置するとき、1台30kg以上の機材を運ぶこともあります。頻繁にこうした作業がある職場だと、体力に自信がないと厳しく感じることがあるでしょう。
しかし、最近ではクラウドの普及により、データセンターに行く機会が少ない職場もあります。また、設置作業は別の専門スタッフが行う会社もあります。
力仕事が負担にならないかどうか、自分の働き方に合った会社を選ぶことが大切です。
女性エンジニアの割合や社内の雰囲気をリサーチする
職場に女性エンジニアがどのくらいいるのか、働きやすい雰囲気があるのかを事前に調べておきましょう。
女性のエンジニアが少ない職場では、相談できる人がいなかったり、孤立してしまったりすることがあるからです。また、職場の文化が合わないと、長く続けるのが難しくなることもあります。
例えば、社内に女性エンジニアがほとんどいない場合、困ったときに相談しづらいことがあります。逆に、女性エンジニアが活躍している職場なら、働きやすい環境が整っている可能性が高いです。企業のホームページや口コミサイト、SNSなどを活用して、社内の雰囲気をリサーチするのがおすすめです。
自分が安心して働ける環境かどうかを確認し、働きやすい職場を選びましょう。
ハラスメント対策や相談窓口があるかを確認する
職場にハラスメント対策がしっかりしているか、困ったときに相談できる窓口があるかをチェックしましょう。
男性が多い職場では、無意識のうちに偏った考え方や対応がされることがあり、女性が働きにくいと感じることがあるからです。もしトラブルが起きたときに相談できる場所がないと、精神的な負担が大きくなってしまいます。

ハラスメント対策がしっかりしているか、問題が起きたときに相談できる環境があるかを確認し、安心して働ける職場を選びましょう。
まとめ
インフラエンジニアは女性が少ない職種ですが、働きやすい環境を選べば活躍のチャンスは十分あります。リモートワークや夜間対応の有無、女性エンジニアの割合を事前に確認することが大切です。
技術を磨き、資格を取得すれば、安定したキャリアを築くことも可能です。女性向けのコミュニティも活用し、安心して働ける職場を見つけましょう。