インフラエンジニア転職

インフラエンジニアなら知っておきたい電話対応ゼロの現場の探し方

2024年10月17日

電話対応不要

 

この記事で解決できる疑問や悩み

  • インフラエンジニアの仕事に電話対応は必要?
  • 電話対応が少ないインフラエンジニアの働き方は?
  • インフラエンジニアの夜間や緊急時の電話対応は?

この記事では、インフラエンジニアの電話対応が必要となる仕事内容について、深く掘り下げて考えたいと思います。

芯
インフラエンジニアになる前はコールセンターでスーパーバイザをしていたこともあります。電話対応の元プロとして、いろいろお話しできると思います。

記事前半では「インフラエンジニアでも電話対応が必要な理由」、後半では「電話対応が少ない現場の特徴」についてお話しします。

インフラエンジニアでも電話対応が必要な理由

インフラエンジニアの仕事は、システムの安定運用やトラブルシューティングが中心です。上流工程になっても、クライアントとの会議や話し合いは、ビデオ通話や電話などが主流です。

よって、インフラエンジニアになったから電話対応が不要というわけではありません。ほとんどの業務で、電話やビデオ通話を必要とする状況は出てきます。

クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションを円滑にするため、そして緊急事態に迅速に対処するためには、電話での連絡が重要なわけです。

インフラエンジニアでも電話対応が必要な理由

この項目では、インフラエンジニアが電話対応を行う必要性について、具体的な理由を5つご紹介します。

障害対応と迅速な復旧

障害が起きたとき、電話対応があることで、システムの復旧を早く進められます。

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークの停止時に迅速に原因を調査し、復旧しなければなりません。メールやチャットではリアルタイムでの対応に時間がかかり、復旧が遅れることがあります。

芯
ネットワークがダウンした際、エンジニアは担当者と迅速に連絡を取り、役割分担して対応します。例えば、Aさんがサーバー確認、Bさんが通信機器のリセットを行うように、電話で指示しながら進めると効率的です。

電話は緊急事態での時間短縮に欠かせない手段です。

ステークホルダーとの円滑なコミュニケーション

関係者との電話でのコミュニケーションは、誤解を防ぎ、スムーズな意思決定を助けます。

メールやチャットは便利ですが、細かいニュアンスが伝わらない場合もありますよね。特に、クライアントや上司への報告では、相手の意図や反応をリアルタイムで把握することが大切です。

芯
ネットワーク機器移行プロジェクトで予定外のトラブルが発生した場合、責任者やベンダーと電話で即座に連絡を取ることで、迅速に優先すべき工程を判断できます。

電話は、重要な連絡事項を正確に伝え、信頼を築くのに役立ちます。

トラブルシューティングの効率化

リアルタイムの電話での情報共有により、問題解決が早く進みます。

障害が発生したとき、関係者とリアルタイムで話すと、各自の作業が重複するのを防ぎ、原因を特定するスピードが上がります。

芯
ACLが使えなくなった場合、ネットワーク、サーバー、セキュリティチームが連携し、電話で「サーバー側は正常」「ファイアウォール設定を確認」など、迅速に情報を整理できます。

電話対応は、複数の技術者が一緒に問題を解決する場面で効果を発揮します。

ナレッジ共有と指示伝達の即時性

メールでは伝わりにくい内容も、電話で伝えることで作業の正確さとスピードが上がります。

作業手順の細かいポイントや、判断が求められる場面では、文字だけでは不十分なことがあります。電話だと、その場で質問したり説明を補足できるため、誤解を防げます。

芯
新しいネットワーク機器の設置時、エンジニアが現場で設定を確認しながら進める際、担当者と電話で直接やり取りすることで、作業がスムーズに進みます。

リアルタイムの指示を伝えられる電話は、正確で素早い対応を支えます。

顧客満足度の向上

電話対応により、顧客の安心感を高め、信頼関係を築けます。

顧客対応では、電話で直接やり取りすることで「すぐに対応してくれている」と安心感を与え、メールよりも信頼を得やすい場合があります。

芯
銀行のオンラインサービスが使えなくなった際、顧客がコールセンターで「技術者が調査中」と伝えられると、不安が軽減されます。

顧客対応において、電話は重要な信頼構築のツールです。

項目メール・チャット電話
レスポンス速度遅くなる可能性がある即時対応が可能
情報の正確さ誤解が生じやすい細かなニュアンスまで伝えられる
リアルタイム性リアルタイムでのやり取りが難しいその場で指示・確認が可能
信頼感機械的に感じられることがある人の声による安心感を与えやすい

上流に行けば行くほど、電話対応は減ります

基本的に、電話対応は下流工程で多く発生する仕事です。最下層のヘルプデスクとなると、仕事のほとんどは電話対応になるでしょう。

運用監視や運用保守も、電話対応を必要とする現場が多いです。障害が発生すると、お客様へ通知を行わなければなりません。昼まであればメールやチャットでも気づくかもしれませんが、夜間の障害発生となるとそうはいきません。

よって、夜間に発生した障害の通知の多くは、電話対応となるのです。

ただ、上流工程になると構築や設計業務となるので、緊急性の高い電話対応の頻度は減ります。能動的に電話をしなければならない状況は、それほど多くはないでしょう。

しかし、お客様から電話がかかってくれば対応しなければなりませんし、大規模な障害が発生し、下流工程のチームでは対応できない場合は、エスカレーションになるので、お客様へ状況説明のために電話対応することもあります。

電話対応が不要な現場の特徴

電話対応が不要な現場は、効率的かつ快適な働き方を実現しています。テクノロジーの進化により、リモートワークや自動化が進んでいるため、従来の電話によるコミュニケーションが減少しています。

この項目では、電話対応が不要な現場の特徴を3つ紹介し、どのようにしてよりストレスの少ない環境で働くことができるのかを探ります。

電話対応が不要な現場の特徴

理想の職場を見つけるためのヒントを得てみましょう。

自動化と高度なモニタリングシステムの導入

自動化システムがあれば、電話を使わずに障害対応ができます。

サーバーやネットワークのトラブルは、自動で異常を検知し担当者に通知されるため、電話で報告する手間が省けます。

ネットワークがダウンしたときに、自動的にクライアントへメールで通知するようなシステムもあります。

自動化された仕組みが整っている現場では、電話連絡をしなくてもスムーズに問題が解決できます。ただし、クライアントによっては電話してほしいなどの、個別のルールが存在する場合もあります。

メール・チャットによる明確な連絡フローの確立

しっかりしたチャットやメールのルールがあれば、電話を使わずに連絡できます。

リアルタイムでチャットやメールで連絡を取ることで、情報の見落としや連絡ミスを防ぎ、履歴が残るため安心です。複数の担当者が進捗を確認できます。

芯
私の会社では、Teamsで障害時に「◯◯さんがネットワーク確認」などの情報を共有し、全員がリアルタイムで状況を把握できるため、電話で指示する必要はありません。

明確なルールでチャットやメールを活用することで、電話対応を減らし、情報の管理もしやすくなります。

オンサイト対応が少なく、リモート作業が中心

リモートで作業できる環境では、電話でのやり取りがほとんど必要ありません。

クラウド環境の普及により、エンジニアはリモートで迅速に対応でき、現場に出向く必要が減り、電話での指示も少なくなります。

芯
私は経験した現場では、クライアントとのコミュニケーションは責任者のみ行い、メンバーは技術的業務に徹するみたいな働き方もありました。当然、電話をすることはありませんでした。

リモート作業が中心の現場では、電話連絡を減らし、迅速で柔軟な対応が可能です。

特徴効果具体例
自動化・モニタリングシステムの導入障害時の対応が迅速かつ正確異常が発生すると自動でアラートを通知
メール・チャットによる連絡フロー情報の共有・履歴管理が容易Slackでのリアルタイム共有
リモート作業の普及現場に行かなくても問題解決が可能クラウドでのサーバー管理

電話対応が不要な現場にアサインされるコツ

電話対応が不要な現場での働き方は、多くのインフラエンジニアにとって理想的な選択肢です。

リモートワークや自動化が進む中、電話に頼らず効率的に業務を進められる環境が増えています。

この項目では、そんな電話対応が不要な案件にアサインされるための5つの具体的な方法をご紹介します。

電話対応が不要な現場にアサインされるコツ

自分に合った快適な職場を見つけるためのヒントを手に入れましょう。

自動化と監視ツールに関するスキルを習得する

自動化や監視ツールを使えると、電話対応が不要な現場にアサインされやすくなります。

これらのスキルがあれば、システムのトラブルを自動的に検出・解決でき、常に人が対応する必要がなくなるからです。

芯
たとえば、監視ツールであるZabbixはサーバーやネットワークを24時間監視し、異常時に自動で通知します。

自動化や監視ツールに詳しくなることで、緊急の電話対応を求められない現場で働くチャンスが増えます。

リモートワークの経験と実績をアピールする

リモートワークの実績を示すと、電話対応が少ない環境にアサインされやすくなります。

リモート中心の現場では、トラブルに素早く対応できるスキルと実績が求められます。電話でのやり取りではなく、チャットやリモート接続で解決する力が重要です。

芯
例えば、VPN障害時にエンジニアが自宅からリモートでネットワーク設定を変更し復旧した実績を伝えると、「電話で指示を待たず自己完結できる」と評価されやすいです。

リモートワークの実績は、柔軟で電話に頼らない働き方ができる証拠になります。

チャットツールやチケット管理システムの活用に慣れる

チャットツールやチケット管理システムに慣れることで、電話対応が不要な現場で評価されます。

こうしたツールを使いこなせば、非同期(時間差)のやり取りでも円滑に仕事を進められます。また、履歴が残るため、情報の管理も楽になります。

芯
おそらく、多くの現場ではチャットツールをしているはずです。未経験者であれば、Teamsの使用方法は確認しておくことをおすすめします。

チャットツールやチケット管理のスキルがあると、電話に頼らないコミュニケーションが可能になります。

メールやドキュメントでの報告力を高める

文章での報告力が高いと、電話を使わない現場で重宝されます。

報告や連絡が正確に伝わることで、電話による確認や指示が減り、効率的に仕事を進められるからです。

芯
文章での報告力はビジネス力に直結します。選考過程でやり取りしているメールでも、評価の一因になると考えておいた方が無難ですね。

文章での明確な報告ができると、電話なしでのコミュニケーションがスムーズになります。

クラウド技術の資格を取得する

クラウド技術の資格を持つと、電話対応が少ない現場にアサインされやすくなります。

クラウド環境では、オンサイトでの作業が少ないため、電話での指示も減ります。資格は、クラウド技術への理解を証明する手段です。

芯
現状、オンプレミスをメインに扱う現場は出社。クラウドをメインに扱う現場はリモートワークの傾向にあります。リモート希望であれば、クラウド資格を取得するのが良いですね。

クラウド技術の資格は、リモート対応を重視するプロジェクトへのアサインに役立ちます。

対策効果具体例
自動化・監視ツールの習得障害を自動検出し、迅速に解決NagiosやAnsibleを使ったトラブル解決
リモートワークの実績をアピール自己完結した対応力を示せるVPN障害を自宅から復旧
チャット・チケットツールの活用非同期でも円滑な連絡が可能Slackで進捗を共有
報告力の向上電話による説明が不要になる明確な障害報告メールの作成
クラウド技術の資格取得オンサイト対応が減り、リモート対応が可能AWS認定資格の取得

インフラエンジニアで電話対応が不要な案件の探し方

インフラエンジニアとしてのスキルを活かしながら、電話対応が不要な案件を見つけることは、ストレスフリーな働き方を実現するための鍵です。

リモートワークや自動化が進む現場では、メールやチャットなどの非同期コミュニケーションを利用した業務が主流になっています。

インフラエンジニアで電話対応が不要な案件の探し方

この項目では、電話対応なしで効率よく働ける案件の探し方を3つ紹介し、理想の職場環境を手に入れるための具体的な方法をお伝えします。

リモートワーク専用の求人サイトや案件紹介サービスを活用する

リモートワークに特化した求人サイトを使うことで、電話対応が少ない案件を見つけやすくなります。

「リモートOK」や「完全在宅勤務」を条件にしている求人は、非同期コミュニケーション(チャットやメール)を中心に仕事を進めるため、電話対応がほとんど発生しません。

サイト例として「Wantedly」や「リモートワークJP」があり、検索条件に「リモート」「在宅勤務」を指定して案件を探せます。また、フリーランス向けの「Lancers」や「クラウドワークス」では、仕事ごとの詳細条件に「チャットでのやり取り可」と記載されている案件もあります。

リモートワーク専用の求人サイトを活用すれば、電話対応が不要な案件を効率的に見つけられます。

クラウドや自動化に関連する案件を優先的に探す

クラウド技術や自動化に関する案件は、電話対応が不要なことが多いです。

これらの案件は、システムの監視や障害対応が自動化されているため、障害が起きても電話での連絡が発生しにくいです。

また、クラウドベースの作業はリモートでの対応が基本となります。

AWSやMicrosoft Azureでは、サーバーやネットワークの状態を自動監視し、Ansibleなどの自動化ツールで障害発生時に修正が行われます。AWS認定資格を持つ人向けの案件はリモート対応が中心で、電話でのやり取りはほぼありません。

クラウドや自動化に関連する案件は、リモート対応を前提にしているため、電話対応が不要な場合が多いです。

エージェントやコミュニティで非公開案件を紹介してもらう

エージェントやコミュニティを活用することで、電話対応が少ない非公開案件を紹介してもらいやすくなります。

エージェントやコミュニティは企業と強いつながりがあり、公開されていない条件の良い案件を紹介してくれます。希望条件を伝えれば、リモートや電話不要の案件を優先的に案内してくれます。

「Midworks」や「ITプロパートナーズ」などのフリーランスエージェントは、希望に合った案件を紹介してくれます。エンジニア向けのコミュニティでは、メンバー同士で電話不要の案件情報を共有することもあります。

エージェントやコミュニティを活用すると、自分に合った電話対応不要の案件を見つけやすくなります。

探し方理由具体例
リモートワーク専用求人サイトの活用非同期コミュニケーションが主流「リモートワークJP」で案件検索
クラウド・自動化案件の優先探し自動化が進んでおり、電話対応が少ないAWS・Azure関連案件
エージェント・コミュニティの利用非公開案件や希望に沿った案件を紹介されやすい「Midworks」でリモート案件の紹介依頼

まとめ

インフラエンジニアにとって、電話対応は避けられない場面もありますが、自動化やクラウド技術の活用が進む現場ではその必要性が減っています。

監視ツールやチケットシステムを駆使することで、非同期コミュニケーションが主流となり、リモートでの対応が可能な案件も増加しています。

電話対応の負担を減らしたいなら、リモート案件を探し、エージェントを活用し、専門スキルを高めましょう。技術力を磨き続ければ、自分に合った働き方を見つけることは必ず可能です。

あなたの専門知識は価値があります。自分にとって理想の環境を目指して、積極的に一歩を踏み出しましょう。

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  • この記事を書いた人
芯

2022年、営業からインフラエンジニアへ転職。ホワイトSES 企業にて就業中。大手通信会社のネットワーク回線の運用監視保守や売上高1兆円超え企業の業務システムの運用保守を経験。ネットワーク寄りのインフラエンジニアです。保有資格:CCNA。CCNP勉強中

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