この記事で解決出来る疑問や悩み
- SESは誰でも受かるの?
- 誰でも受かる会社はヤバそう。
- 誰でも受かるような会社には入りたくない。
この記事では、SES企業は誰でも受かるのか?という疑問についてお答えし、ホワイトSES企業に入る方法について解説をします。

誰でも受かるようなSES企業は、あなたの人生を破滅させてしまう会社かもしれません。採用率100%の会社は、色んな会社を見てきた経験から判断すると、危険と言わざるおえません。
当記事を最後まで読むことで、誰でも受かるSES企業に入る危険性について知ることができ、ホワイトSES企業に入る方法も知ることができます。
記事前半では「誰でも受かるSES企業の特徴」、後半では「ホワイトSES企業に入る方法と面接対策」について解説します。
目次
SESは誰でも受かると言われる理由
「SESは誰でも受かる」と言われる理由には、職務内容や求められるスキルの幅広さ、採用の柔軟性、そして人材不足の現状が関係しています。
特にIT業界の成長に伴い、経験やスキルレベルにかかわらず幅広い人材を求める傾向が強まっています。
この項目では、その具体的な3つの理由について掘り下げて解説します。
人手不足による採用の門戸の広さ
SES業界は「人手不足」のため、未経験でも採用されやすいです。
IT業界全体でエンジニアが不足しているため、特にSES企業では、初心者でも採用したいという状況が続いています。

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画像出典」:indeed
このように、人手不足から門戸が広く、SESは未経験者でも挑戦しやすい業界です。
企業が教育・研修に力を入れている
SES企業は未経験者向けの研修制度が整っており、実務経験がなくても成長しやすいです。
SES企業は、採用した人材がスムーズに現場に入れるように、IT基礎スキルの研修やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)に力を入れています。これにより、未経験者でも安心して働き始めることができます。

参考
労務行政研究所が企業における人材育成施策や教育研修の実施状況について調査したところ、回答した271社のうち97.7%が「新入社員研修を設けている」と回答したようです。
このように、SES企業は教育支援が充実しているため、未経験者でも着実にスキルを身につけていけます。
求められるスキルが比較的基礎的
SESでは高度な技術力がなくても、比較的基礎的なITスキルで始められる場合が多いです。
SES業界では、システムの運用・保守やサポート業務など、基本的なPC操作やITリテラシーがあれば対応可能な仕事も多いため、特別な技術力がなくても業務に携わりやすい傾向があります。

SESは比較的基礎的なスキルで始められるため、IT業界未経験者でも無理なくスタートできる職種です。
このように、SES企業では、未経験者でも採用されやすい理由がいくつもあります。
誰でも受かるSES企業の特徴
誰でも受かるSES企業には、特有の特徴があります。まず、未経験者歓迎の求人が多く、教育制度が整備されていることが挙げられます。
また、柔軟な働き方を重視し、スキルの多様性を受け入れる環境が特徴です。さらに、採用プロセスがシンプルで、実績よりもポテンシャルを重視する傾向があります。
この項目では、こうした企業の特徴を詳しく解説します。
離職率が高い
誰でも受かるSES企業では、離職率が高いことが多いです。
離職率が高い理由として、業務内容が単調で成長を感じにくいことや、仕事の安定性が低く、働き続けることに不安を感じることが挙げられます

離職率が高いSES企業は、仕事に安定性や将来性を感じにくい環境である場合が多いと言えます。
とりあえず派遣しようとする
誰でも受かるSES企業では、とりあえず人材を派遣しようとする傾向が見られます。
未経験でも採用する代わりに、スキルがなくても派遣先に送り出すケースがあり、現場でのサポートが少ないまま配属されることが多いです。

とりあえず派遣しようとする企業では、社員の成長や職場でのサポートが十分に配慮されていないことが多いです。
すると、圧倒的なスキル不足が発生してしまい、早期に退場してしまうという事態になりかねません。私の実体験を含めた話は、SESでのスキル不足!辞めたい時にできる対処法でお話ししています。
研修が不十分
誰でも受かるSES企業では、研修が不十分であることが多いです。
短期間の研修のみで現場に送り出されるケースが多く、ITの基礎スキルや実務に必要な知識を十分に学べないまま業務に入ることになります。
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross」が社会人1~3年目の150人を対象に実施した調査によると、14.6%に及ぶ人が「研修はなし」と回答したようです。

研修が不十分なSES企業では、未経験者が現場で苦労しやすく、スムーズに仕事を覚えにくい環境となっています。
1人で客先常駐させる
誰でも受かるSES企業では、1人で客先常駐させることが多く見られます。
チーム配属がなく、孤立した状態で業務を行う場合、質問や相談がしにくく、仕事の進め方に不安を抱えやすくなります。

1人で客先常駐させる環境は、孤立感が強く、業務上の不安が解消されにくいため、特に未経験者には負担が大きいと言えます。
1人常駐の対処法は、SESの1人常駐のリスクを軽減する5つの工夫を参考にしてください。
下請けすぎる
誰でも受かるSES企業の中には、下請けすぎる企業も多くあります。
下請けの仕事が中心となると、自社ではなくクライアントの指示に従って業務を進めることになり、自社の強みを活かしたり成長の機会が限られたりします。
また、経済産業省の調査によると、三次請け以下の仕事のみを請け負う会社の割合は23%になるようです(参考.1)

下請けすぎるSES企業では、クライアントの指示に従うだけでスキルや経験が積みにくく、キャリア成長の場としては物足りない場合が多いです。
理想は、プライム案件を多く持つSES企業で働くことです。
このように、「誰でも受かる」とされるSES企業には、働きやすい部分と課題のある部分が混在しているため、就職先選びの際にはこれらの特徴をよく確認することが大切です。
ホワイトSES企業に入社する方法
ホワイトSES企業に入社するためには、企業の情報をしっかり調べ、研修制度や働きやすさを見極めることが大切です。
SES企業には、教育や働きやすさが整っている「ホワイト企業」と、そうでない企業が存在します。ホワイトSES企業は、社員が無理なく成長し、長く働ける環境が整っているため、企業選びでの慎重さが必要です。
ホワイトSES企業を見分けるポイントとして、以下の項目が参考になります。
見分けるポイント | 内容 |
---|---|
研修制度 | IT未経験者向けの基礎研修やOJTがあり、現場配属後もサポートがあるか確認する。 |
チームでの配属 | 1人ではなく、チーム単位で顧客先に派遣される企業を選ぶと安心。 |
定期的なキャリア相談や評価制度 | 定期的な面談や評価制度が整っており、キャリア成長や昇進の機会があるかを見る。 |
安定した勤務環境 | 長期的なプロジェクトに配属されることが多く、勤務地や内容が頻繁に変わらない企業。 |
評判や口コミ | 口コミサイトや企業の公式ホームページで、社員の働きやすさや退職率などを確認する。 |
ホワイトSES企業は、働きやすい制度が整っていることが特徴です。入社後の働きやすさを考え、これらのポイントを意識して企業選びをすることで、自分に合ったSES企業を見つけられます。
ホワイトSES企業に入社するためには、事前調査が重要です。特に研修制度やサポート体制、社員の働きやすさに関する情報を確認することで、安心して長く働ける環境を見つけられるでしょう。
ホワイトSES企業に受かるための面接必勝法
ホワイトSES企業の面接に受かるためには、やる気と長期的に働く意思をアピールすることが大切です。
ホワイトSES企業は、社員が長く働き続け、スキルを磨いて成長できる環境を大切にしています。そのため、単なるスキルよりも、やる気や安定して働く意欲が重視されます。
面接で評価されやすいアピールポイントをいくつか挙げます。
アピールポイント | 説明 |
---|---|
長期的なキャリアプランを示す | 「長く働きながらスキルを伸ばしたい」という意欲を伝えると、企業側は安心して採用を検討しやすい。 |
チームワークや協調性を強調する | SES業務ではチームでの業務が多いため、協調性やチームに貢献する姿勢を示すと好印象。 |
学習意欲をアピールする | ITは常に新しい技術が出るため、学び続ける姿勢を示すことが重要。「資格取得を目指している」など具体的な努力を話す。 |
自己管理能力を強調する | 客先常駐でも適切に自己管理できる点をアピールすると、信頼されやすい。 |
ホワイトSES企業では、長期的に活躍できる人材を求めるため、やる気や協調性、学習意欲といった姿勢をアピールすることが重要です。しっかり準備して面接に臨むことで、採用率を高めることができます。
詳しくは、インフラエンジニアの面接対策をご覧ください。
まとめ
「SES 誰でも受かる」と言われる理由は、SES企業が未経験者のポテンシャルや成長意欲を重視し、採用を積極的に行っているためです。
SESの現場では、IT知識やスキルを実務を通して学ぶ機会が豊富にあり、未経験からでも基礎を身につけ、ステップアップしやすい環境が整っています。
ただし、SESで着実にキャリアを積むには、日々の業務を通じて自己成長を重ねる姿勢が求められます。IT業界は進化が早く、スキルアップを怠らないことが将来の可能性を広げる大きな鍵ですね。
挑戦を恐れず、まずは一歩踏み出してみてください。
参考文献