この記事で解決できる疑問や悩み
- インフラエンジニアに向いている性格やスキルは?
- インフラエンジニアの仕事内容は?
- 他のエンジニア職との違いは?
この記事では、インフラエンジニアという職種の向き不向き、つまり適性について深く掘り下げて考えたいと思います。

この記事を最後まで読むことで、あなたの職業選択のミスマッチを防ぐことができるようになります。
記事前半では「性格やスキル面から見た、向き不向き」、後半では「他エンジニアとの違いや仕事内容」についてお話をします。
目次
インフラエンジニアに向いている人の性格
インフラエンジニアは、システムの「土台」を支える重要な仕事です。トラブルを防ぎ、安定した環境を作るためには、向いている性格や考え方があります。
「自分に適性があるのか?」と気になる方も多いはず。そこで、インフラエンジニアに必要な5つの性格を紹介します。
当てはまるものがあるかチェックしながら、あなたの可能性を探ってみましょう!
慎重でミスを恐れ意識が高い
インフラエンジニアは、慎重に仕事を進められる人が向いています。
インフラはシステム全体を支える重要な部分があるため、小さなミスが大きなトラブルにつながる可能性があります。

具体例
ルーター設定でAかBか迷ったとき、「まぁAでいいや」と独断で決めるのは危険です。設定次第で会社全体の通信に影響し、巨額の損害を生む可能性があります。
ITインフラ業界では、迷ったら必ず有識者に相談が必要。勝手に判断すると問題となり、始末書を求められることもあります。
インフラエンジニアは、大事なシステムを守る仕事なので、「確認をしっかりする」「ミスを減らす」ことができる慎重な人が向いています。
冷静にトラブル対応ができる
インフラエンジニアは、トラブルが起きても落ち着いて対処できる人が向いています。
システム障害が発生すると、すぐに復旧しなければいけません。焦って対応すると、実際問題を大きくしてしまうことが起こります。
そのとき、「とにかく再起動してみる!」と立ち止まって対応すると、データが消えてしまう可能性もあります。そんなときこそ、深呼吸して「原因なのか?」を冷静に調べて、適切な対応をすることが大切です。
実際に筆者がしたミス
駆け出しの頃、常駐先のクラウド上にあるエクセルファイルを誤って消去しました。何千ものユーザー情報が入った重要なファイルです。
上書き保存が競合し、新規コピーを作成。元のファイルは不要と思い、相談せずに削除しました。しかし、新ファイルには変更履歴が残らず、私は何百ものリビジョン(変更履歴)を消してしまったのです。
数十分後、先輩が異変に気付きミスが発覚。幸い、ごみ箱から復旧できましたが、上司にこっぴどく叱られたことは今でも忘れません。
上記の私のミスのように、一つの選択で大きな問題に発展するかもしれないアクシデントはたくさんあります。判断に自信が無かったら、すぐに上司や先輩に相談はした方がいいでしょう。
インフラエンジニアは、トラブルが起きてもパニックにならず、「どうすれば解決できるか?」を冷静に考えられる人が向いています。
コツコツと地道な作業を続けられる
インフラエンジニアは、コツコツと作業を進められる人に向いています。
インフラの仕事には、サーバーの設定やケーブルの配線など、地道な作業はたくさんあるからです。

インフラエンジニアの仕事は派手ではないが、頑張って進むことで大きな成果をとりあえず仕事できるです。だから、地道な作業をコツコツ続けられる人にぴったりです。
論理的思考力がある
インフラエンジニアには、問題を順番に考えて解決できる人が向いています。
起きたとき、原因を探し、解決するには「論理トラブル的に考える力」が必要だからです。
よくクライアントから「インターネットが急に消えた!」という質問を受けます。そのとき、「パソコンの問題かな?」「ルーターはちゃんと動いているかな?」「ケーブルが抜けていないか?」と、一つ一つ原因をチェックすることが大切です。

インフラエンジニアは、感覚だけで動くのではなく、「どこに問題があるのか?」を順番に考えて解決できる人に向かっています。
インフラエンジニアのやりがいは障害対応に尽きると言っても過言ではありません。論理的思考力に自信のある方は、ぜひその能力を生かしてください。
チームワークを大切にできる
インフラエンジニアは、一人で仕事をするのではなく、チームで協力できる人が向いています。
インフラの仕事は、他のエンジニアや会社の人たちと連携しながら進めることが多いからです。

インフラエンジニアは、ただ機械を触るだけではなく、チームで協力して仕事を進めることが大切です。だから、人としっかりコミュニケーションを大切にできる人が向いています。
インフラエンジニアに向いている人のスキルや特性
インフラエンジニアとして活躍するには、技術的なスキルだけでなく、仕事に役立つ特性も重要です。システムを支える役割だからこそ、問題を解決する力や正確な作業が求められます。
では、具体的にどのようなスキルや特性が必要なのでしょうか?
これから目指す方も、すでに働いている方も、チェックしながら自分の強みを見つけてみましょう!
基本的なITリテラシーがある
インフラエンジニアになるには、コンピューターやネットワークの基本を理解していることが大切です。
インフラエンジニアの仕事は、サーバーやネットワークを管理することです。もし仕組みを知らないまま作業すると、トラブルが起きたときに対処できません。


筆者の基本情報技術者試験の結果
だからこそ、インフラエンジニアになるためには、ITの基礎をしっかり勉強しておくことがとても大事です。
問題解決能力が高い
インフラエンジニアは、トラブルが起きたときに素早く解決できる力が必要です。
システムが止まると、会社の仕事ができなくなったり、大きな損害が出たりすることがあります。そんなときに冷静に原因を調べて、正しい対応をすることが求められます。

インフラエンジニアは、「どうすれば解決できるか?」を冷静に考えて、問題を解決できる力が必要な仕事です。
手順書やマニュアルに沿って正確に作業できる
インフラエンジニアは、決められた手順を守って、正確に作業できる人が向いています。
サーバーの設定やネットワークの構築は、細かいルールがたくさんあります。一つでも間違えると、システムが動かなくなることがあるからです。

だからこそ、インフラエンジニアには、手順をしっかり守りながら、正確に仕事を進める力が必要です。
最新技術の習得に前向きである
インフラエンジニアは、新しい技術を勉強し続けることが大切です。
ITの世界は日々進化していて、数年前まで使われていた技術が、今では古くなっていることもあります。
最新の技術を知らないと、効率が悪くなったり、仕事がうまくいかなくなったりすることがあります。

インフラエンジニアとして成長するためには、新しい技術を積極的に学ぶ姿勢がとても大切です。
コミュニケーション能力がある
インフラエンジニアは、チームで協力しながら仕事をするため、コミュニケーションが大切です。
サーバーやネットワークは、一人だけで作るものではありません。他のエンジニアや会社の人たちと話し合いながら、システムを作ったり、運用したりする必要があります。

インフラエンジニアは、技術だけでなく、人と協力して仕事を進める力も必要です。だから、チームでのコミュニケーションを大切にできる人が向いています。
インフラエンジニアに向いていない人の性格
よく言われるインフラエンジニアに向いていない人は、先ほど紹介した向いている人の真逆な人なのですが、この項目では斬新な視点で向いていない人を考察します。
底辺のインフラエンジニアと言われる人は、大方適性がありません。要は向いていないのです。
「謎解き嫌い」な人
インフラエンジニアはトラブルを解決する仕事が多いので、謎解きが嫌いな人には向いていません。
インフラの問題は、パッと見ただけでは原因が分からないことがほとんどです。ログを調べたり、ネットワークの状態を確認したりしながら、少しずつ答えに近づいていく必要があります。

インフラエンジニアは、トラブルが起きたときに冷静に原因を探し、論理的に考えられる人が向いています。「考えるのがめんどくさい」と感じる人には、厳しい仕事かもしれません。
「静寂を愛しすぎる」人
インフラエンジニアは静かな環境で一人でずっと仕事をするわけではないので、静寂を求めすぎる人には向いていません。
インフラの仕事は、チームで協力しながら進めることが多いです。打ち合わせをしたり、障害対応で慌ただしく動いたりすることもあります。
また、データセンターで働く場合は、サーバーのファンの「ブォーン!」という音がずっと鳴り続けていることもあります。

インフラエンジニアは、ある程度の騒がしさやチームでのやりとりに対応できる人が向いています。完全な静寂の中で仕事をしたい人には、あまり合わないかもしれません。
「流行を追いすぎる」人
インフラエンジニアは、最新技術をむやみに取り入れるのではなく、「本当に必要か?」を考える慎重さが必要です。
インフラの仕事は「安定」が最優先です。流行の技術をすぐに導入すると、まだ実績のない技術でシステムが不安定になったり、予想外のトラブルが起きたりすることがあります。

インフラエンジニアは、慎重に技術を選び、「本当に必要か?」を見極める力が必要です。「とにかく新しいものを試したい!」という気持ちだけで動く人には向いていません。
インフラエンジニアの仕事内容とは?
ものすごく簡単に説明すると、ITシステムの「土台」を作る仕事です。インフラエンジニアは、パソコンやスマホが正しく動くための環境を整えます。
なぜそのようなことをするかというと、システムが安定して動くようにするためです。ネットにつながらない、データが消えるといったトラブルを防ぐために必要な仕事です。
たとえば、会社のパソコンをインターネットにつないだり、Wi-Fiを設置したり、サーバーを用意したりして、快適に仕事ができる環境を作ります。
結論、みんなが安心してITを使えるようにする仕事です。普段は目立ちませんが、なくてはならない大切な仕事です。
インフラエンジニアの仕事内容にて詳細な説明をしているので、ぜひそちらも読んでください。
インフラエンジニアと開発系、クラウド系との違い
インフラエンジニアは「ITの土台」、開発系は「システムを作る」、クラウド系は「ネット上のインフラ」を担当します。
ITの仕事にはさまざまな種類がありますが、大きく分けると「インフラ」「開発」「クラウド」の3つがあります。それぞれの役割が違うため、得意なことも変わってきます。
インフラエンジニアがネットワークやサーバーを用意し、開発系エンジニアがアプリやソフトを作り、クラウドエンジニアがインターネット上でそれを動かせるようにします。
この3つがそろうことで、スマホやパソコンのサービスがスムーズに使えるのです。

インフラ、開発、クラウドのどれか1つが欠けると、ITサービスは成り立ちません。それぞれの専門家が協力して、私たちが便利にITを使えるようにしているのです。
両者の違いは
インフラエンジニアの学習ロードマップ
インフラエンジニアの仕事は広いため、基本的な知識を身につけてから専門的なスキルを学ぶのが良い方法です。
インフラの知識はつながっているので、最初に土台をしっかり作っておかないと、応用がうまくできません。
具体例:学習の順番
- ネットワーク(インターネットの仕組みを学ぶ)
- サーバー(データを保管するコンピューターの知識)
- クラウド(ネット上で動くインフラの学習)
- セキュリティ(安全にシステムを運用する方法)
いきなり難しいことを学ぶのではなく、基本から順番に進めることで、仕事で役立つ知識がしっかり身につきます。
ネットワークから始めましょう
インフラエンジニアの基本は、ネットワークの知識です。これを理解しないと、サーバーやクラウドの学習が難しくなります。
インターネットや会社のシステムは、すべてネットワークを通じてつながっています。これを理解することで、次のステップの学習がスムーズになります。
具体例
- IPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)
- ルーターとスイッチ(ネットワーク機器の役割)
- 通信の仕組み(データがどのようにやり取りされるか)
ネットワークの知識があれば、サーバーやクラウドの仕組みも理解しやすくなり、インフラエンジニアとしての基礎がしっかり固まります。
インフラエンジニアの学習ロードマップにて、学習のロードマップについて深く掘り下げて考えていますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
インフラエンジニアに向いている人は、コツコツ作業が得意な人、問題を解決するのが好きな人、ITの仕組みに興味がある人です。システムの「土台」を支える仕事なので、慎重さや責任感も大切。未経験からでも学習すれば目指せます。
まずはネットワークやサーバーの基礎を学び、自分の適性を確かめてみましょう。
インフラエンジニアとしての一歩を踏み出し、安定したキャリアを築いてみましょう!